平成23年4月3日 CKX めぐ
久々に友人のメグがお休みなので、釣りに行くことに。 午前8時に出港!
結構風が強くて、うねりも高い。 風裏の上浦側に出るのもそれまでの行程が波が高くて…
しかも上浦側も近頃釣果はさっぱり。 こんなに波のあるときは観音崎の裏 養殖筏周辺しか釣りにならないだろうということで、ポイントを決めた。
何カ所か場所を動きながら釣ったが、今ひとつ。 これまで入ったことはないが、養殖筏中央付近に漁船が数隻いるので近寄ってみることにした。 ぐるーっと回り込んで、筏係留ロープをかわして漁船に近づいた。
グニャーとした感覚。 ロープだ!
大きな漁船がいるから大丈夫だと油断していた。 こちらを見て、漁船のおじさんが手振ってダメだ!の合図。
ハッチを開けてプロペラ点検窓から見るとスクリューと舵の間にロープが入っているようだ。 あっという間に風に押されて生け簀に張り付いてしまった。 スターンスラスターを動作させてもだめ、少し強めに後進をかけたが効果無し。 万事休す。
あぁーあ しっかりロープに乗ってしまった。
船尾から見える養殖筏ロープ
幸い携帯電話圏内なので福川マリンへ救助の要請をした。 連絡がついて来てくれることになり一安心。
福川を待っている間に先ほどの漁船が近づいてきてロープで引いてくれることになった。 右 左と引いたが、やはり動かない。 おじさんの話だと、ここで釣る船は船底と舵にロープを押さえ込むパイプがついていて、スクリューにロープが行かないように改造しているとのこと。 それで、何トンもある餌蒔き船も生け簀の間を走れるのか。 漁船のおじさんは帰って行ったが、再び仲間を連れて救出に来てくれた。 二艘で引いても動かない。 船をのぞき込んで、お宅の船は舵が長くて、ロープにしっかりはまりこんでいるわと。
電話して40分程経過しただろうか、福川マリンが社長と息子さんで来てくれた。 子どもの誕生祝いをしていたそうで、とても恐縮!
しかし、福川マリンでもロープから離脱できない。 漁師のおじさんが 養殖業者に連絡したから直に来るわ。 と ややもして、養殖業者が4名到着、一人は潜水服を着ている。
リーダーらしい人(30代だろう若くて感じの良い人だ)が、名刺を出し、状況を聞いてきた。 大丈夫ですか?保険に入っていますか? と 漁協主催のプレジャーボート保険に加入していて良かった。
潜水夫が潜ってロープを確認、大きな船と潜水夫のお陰でやっと脱出できた。 ウインチで生け簀ロープを巻き上げ点検し、傷がついているので交換になると思うと告げられた。
ロープに絡まってから脱出までドキドキの約2時間だった。
ロープで少しスクリュー(ペラ)が曲がったようだ。 港まで念のため福川マリンが付き添ってくれた。
出航していたのですねぇ 風強かったでしょう。 帰港すると岸壁から塚本君が声をかけてきた。 顛末を話すと 大変だったですねぇ でも勝手にゴシゴシロープを勝手に切ったらもっと大変なことになりますよ。 と。
早速保険会社に連絡し、手続き開始。 自船の修理は出来ないが、保証はばっちり。
養殖業者に船の手配や潜水夫など人員手配費と、ロープの取り替えで約30万円 福川マリンへもレスキュー代を保険会社が支払ってくれた。
ロープを巻き付けてしまったときに備えてロープカッターも乗せているが、それは海面を漂っているロープや壊れて放棄された漁具のロープを切るためで、養殖筏や漁具のロープを勝手に切って知らん顔しているととても大変なことになりそうです。 ロープに絡んだ時に、ちょっとだけ切って逃げようかと悪い考えが頭をよぎりましたが、養殖業者に連絡してくれた漁師のおじさんに感謝です。
いろいろ回ったが結局 黒石。
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