1999年建柱 このタワーは臼杵市で50MHzのアンテナを乗せて使われていた。 高台の住宅地にあり、いつもその近くを車で通っていたので譲り受ける話を頂いたときに あぁあのタワーか と頭に浮かんだ。
いくらでもいいよ! という話だったが、提示額が安すぎると失礼かなぁと気を遣ったが、資金が乏しく移設にかなり金額がかかりそうだったので、ご五万円では… とたずねると快諾してくださった。 現地はとても狭くて、大型クレーンが入れそうに無い。 基礎のコンクリートも壊してと頼まれたが、非常に大きくて無理なのでお断りした。タワー移築完了
今回も、第2第3タワーと同じ、JR6HVE 一族の力を借りて、クレーンやパワーショベルを駆使して作業を行った。 タワーを受け取るまでに設置場所をほぼ山頂に決めて、重機で道を作り、タワー基礎のボルトを外しクレーンでトラックに。 コンクリートで巻いている基礎部は取り出せないので、市内の鉄工所で作成してもらった。第4タワー ウインチ部
トラックで林道まで運び、取り付け道路はパワーショベルで運搬。 垂直を水管で出して、生コンを打った。 今回も人件費は必要なかったが、機器リース代が結構かかった。kyeスイッチの接触不良
モーターに励磁がかからず…
移築後、電線を設置し通電して動作確認したが動かない、何か嫌な予感もしたが、キースイッチの接触不良だった。 新しくスイッチを取り寄せて通電すると正常に動作した。 正転逆転切り替えるため、キースイッチには沢山の電線を接続するのだが、色あせていてケーブルの識別が出来ずとても苦労した。ギアは錆びていますが大丈夫
減速比が大きく伸縮には約20分もかかります。
第1タワーとこの第4タワーは基礎部分の高さが20mほど違う。 ほぼ山頂に設置されたルソーのタワーを伸ばして、下界から見るととても高く格好良く見える。 海岸から近く、標高は400m以上あり、14MHzフルサイズの6エレが乗っていると国内でも5本の指に入るのではと思ってしまう。
このルソータワーはLM470に比べると幅も広く、部材も大きくとても丈夫に見える。 重量もかなり重いと思われるが、巻き上げウインチはLM470よりも二回り小さく、ウインチギア比が大きくて伸ばしきるまでに20分以上必要とする。第4タワーに乗せる14MHz6エレ部品 ミニマルチ製タワーを伸ばしながら取り付け。 1999 Oct
周りに雑木がありますので取り付けには苦労しました。
写真はナガラの14MHz6エレ、残念ながらこのアンテナは設置後1ヶ月で台風により全壊しました。 現在はクリエイト製の6エレCL20DXXで、ブームは16mあります。
何度も台風による被害を受けアンテナ復旧・整備のため、このタワーにも作業ステージを2005年に設置した。ステージ骨組み 熱した後急冷しひずみを修正
造船所勤務で溶接のプロ2005年 台風復旧作業を10月中頃から毎週のように行い12月も押し迫ってきた。 アンテナ復旧が終了し、寒さに耐えながらステージ取り付け作業を行った。
アルミの足場板を使い、骨組みは鉄工所で自作。
いろんな道具と技に感心するばかりです。
切っておいた部材を溶接していく。 高速カッターや溶接機など扱えるプロ集団。
これが出来上がるとメンテナンスが楽に…。第4タワーにステージを取付中
ステージのスパンが長いので少したわんでアルミ板がなかなか入らない。 パイプで下から突き上げて、板を入れてボルト固定した。 この後手すりも取り付けて完成したが、やっぱり丸一日かかってしまった。
エレメントが回転した14MHzANT
2009年
強風によりエレメントが回転した。 このように90度もずれると電磁的にほぼ役立たずになっていると思う。 しかし、作業ステージが短く端っこのエレメントに手が届かない。 アンテナを全部タワーからおろさないと修理できない。 JARLのアンテナ保険も無くなって台風からアンテナを守るために夏の間エレメントを外す夏眠作戦を行うこととした。 簡単に作業が行えるように、2010年にステージ延長工事を行った。 また、同時に他のタワーの足場ステージも再構築した。ステージを延長のため脚を追加
この日は冬型の気圧配置で、大分でも降雪があった場所も… ここ津久見でも外気温4度で、夕方からは風も強まりましたので、出来上がったアンテナはステージなどにロープで結束した今までのステージに脚を追加し、枠を乗せて、アルミ足場板を置いた。完成した延長足場を下から撮影
第4タワー近く ほぼ山頂。 津久見湾からの吹き上げる風の強さが松の曲がりで判るでしょう。 台風時には瞬間的に50m/s程度の風が吹くにちがいない。 地形によって風が増幅されるが、この場所のように海から近く、急峻な山の上は風が駈け上がって30%は強く吹くらしい。第4タワー近くの雑木