標高430m無線局 23mタワーから津久見湾を望む

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TS520X

 発売時119,800円でした。 高校入学の時(1976年)に買ってもらいましたが、当時の大卒初任給は92,000円ほど、現在は202,495円らしいので倍ちょっと、現在価格は25万ほどだろうか?   スピーカー、外部VFOなど一列に並べたカタログの写真にあこがれました。 もちろん終段は真空管 送信しながら、ヒータースイッチを切るとフェードアウトのような効果となって面白かった。  当時、VHFは水晶式の無線機で持っている人が少なく、津久見高校無線部員同士がそれぞれの自宅から話をするのもHF無線機を使ってました。 末尾Xは出力10W Dは100Wでした。
 珍しい局が出てくると送受信の周波数をずらしてスプリット運用を行うことがあるが、外部VFOを持っている局など皆無! 相手の聞こえる周波数とこちらが呼ぶ周波数目盛りに水性ペンで印を付けて手回しで交信したことがある。 今思うと神業だなぁ。

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FT101

 八重洲派、TORIO派と人気を二分した無線機。 520よりも若干価格が高く、12万円台だった記憶があります。 津久見高校無線部JA6YCRはFT101BSがメイン機でした。 DC-DCコンバータなども付いていました。 TS520とはVFOの回転方向が逆で、やや甲高い通信音でした。 もちろんFT101も終段は真空管でした。


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IC710

 JR6HVEが持ってました。 八戸峠でデビューした記憶があります。  周波数がデジタル表示されるだけでも画期的な時代でしたが、オールソリッドステート(この言葉はもはや死語です) バンドチェンジするといろんなリレーがカチャコトと動作音を立てて動作する様に驚きました。


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TS520S

 TS520Xのマイナーチェンジ版 520Xには、Dx Pull Onというマイクを過変調させてトークパワーをあげる装置が付いていましたが、電波の質も悪くなってTVI Onだとも言われてました。 520Sはマイクコンプレッサー機能に変わり、音声迫力が増加しました。
TS520Sは出力100Wで、520Xを同じシリーズの100WバージョンTS520Dにアップグレードするキットも発売されていました。  終段の真空管と高圧コンデンサを追加し、パラスティックサプレッサも取り付けるものでした。 無線機の電源を切って高圧コンデンサにチャージされた電荷を放電させて、無線機を裏返して作業を開始したとたんバコーンと大きなショックで体がのけぞりました。 数分後、恐る恐る無線機を確認すると、裏返したときにメインスイッチがONになっていた。 電源コードを抜かなかった大失敗。  数日間、無線機を触るのが怖かったこことを覚えています。

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JST100

電信柱を建てる特殊車両 建柱車も動員した鏡峠で行った大規模FDコンテスト その時に各バンドの混変調で7MHzに受信障害。 その時の状況を夢にまで見たので、日本無線から初めて発売されたこのトランシーバーを買った。 たしか30万円以上の高級機! アマチュア無線だけが趣味だったからなんとか買えた。  これまでの無線機では基板間をつなぐ配線がごちゃごちゃしていましたが、この無線機の内部はブロック毎にきっちりシールドされほとんど配線が見えない、プロ仕様ぽくて満足した。  性能はアンテナのSWRが高いと表示に回り込み、動作が不安定になっていた。 最大の欠点はRITが無いこと。  お互い同じ周波数でやりとりするのが基本です と説明書に書かれていた。 まぁVFO AとBでスプリット運用することでRITと同じ効果が出せたが、使いにくかった。

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IC730

 とてもコンパクトな無線機! JH6JSRが購入しコンテストで活躍した。 混変調に対して高周波増幅段が飽和するのを防ぐためにアッテネータを入れるが、IC730は必要に応じて高周波増幅段をつなぐという逆転の発想。 すっきりした受信特性で聞きよかった。
 ただ、車載可能なサイズにするため無理があり、高調波成分が多かったのかテレビに電波障害が発生しやすいというマイナスの評価も多く聞かれる。

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IC750

 あまり買う気が無かったのだが… 夏買って支払いは年末で良いよ という言葉に乗せられて購入。 電源内蔵だが、安定化電源をケースの中に入れただけのような感じ。 それならば外部安定化電源として、ケース内部にフィルターなどを作ってほしかった。
 アナログVFOではなくデジタルのPLL方式だ。 PLLの発生周波数がなめらかで無く、CWのトーンを受信するとピロピロピロと階段的に復調音が聞こえるのでCW好きから嫌われていたようだ。    夏買って支払いは半年後 でも、使っていると自分の物のような錯覚に落ちて、年末に代金を払うのがとても苦痛だった。



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TS850S

 1991年発売 実戦機というふれこみでコンテストユースを狙った無線機。 八重洲でもコンテストマシンというコピーで登場した102にデザインが似ている気もする。 TS930 940 950という一番ケンウッドが売れていた時代のデザインで、格好良かった。オプションでDSPも接続できたが、高価で買えなかった。
 携帯電話もなくもちろんインターネット環境もない無線小屋に夜な夜な上がって、この無線機でDXを追いかけた。お陰で270エンティティほど稼ぐことができた。

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IC775DX

 大きくて高級感があり、DSPを標準搭載している。 微妙に聞こえない局が聞こえるのではと思えた。 結婚すると無線にお金を使えなくなるので今のうちにと1995年結婚直前に購入 出力200W改造 7MHzバンド拡張など改良した。  音質も良くて気に入っていた無線機。 余談だが、一つ前のIC760はボタンやつまみが少なくてただデカイという印象で嫌いだった。 結局、結婚しても無線につぎ込むお金が減少することは無かった。

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IC756pro

 IC756は白黒の液晶ディスプレイ搭載の無線機でARTが購入していたと記憶。 その改良版proが発売され購入した。 付録に卓上電波時計をもらった。 デジタル化したフィルターは素晴らしく、RTTY専用のツインピークフィルターなどアナログでは出来ないものだ。 RTTYソフトMMTTYと組み合わせてごまがらクラブのRTTYContestで活躍した。シリーズとして756pro2 pro3が発売された。
 これまできりの良い型番なのになぜ756なのだろう。 クラブに2台保有していた。

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IC756pro3

 マルチマルチスタイルでコンテストに出るには人員が足りず、M2部門での参加が増えたため、756 775を処分して756pr3を購入した。 フロントパネルデザインが若干変更されている。 proと聞き比べるとしっとりとした感じ、SNが良いのだと感じる。 たぶんこれから数年は使い続けることと思う。

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IC7700

 九州ハムの集いが有明で行われたときに現物を見た。 IC7800はすでに発売されていたが、100万円を超える金額では手が出ない。 受信部を1つとしてコストを抑え、基本性能は7800のままというので金額次第では… と思っていたが70万円以上の販売価格に断念していた。 しかし… 縁あってクラブで使うことに。 ARTのお陰だ。

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IC7800

 アイコム最高級機 もう20年近く前になると思うがIC780という100万円台の無線機を思い出した。 使う人がいるのかなぁと思っていたが、これもARTのお陰でごまがらの常用無線機となっている。  80年代のように無線人口が多いときは入門機や中堅機がよく売れたのだろうが、今のように無線人口が減少すると、現在無線を楽しんでいる人はかなり年配で、趣味に使えるお金も多いのだろう。 だから高級機のニーズが高いのだと思う。
スタンダードの100万クラスも使ってみたいなぁ。

いろんな無線機を使ってきました。 その中の抜粋です。