突然停電!
1990年
無線小屋までまだ車が上がらず、林道から歩いて登っていた時代。
まだ、クラブとしてコンテストに参加していなく、私(JR6CKX)は夜な夜なDXCCを追いかけていた。 山道の途中に発電機があり、給油し起動して部屋に入った。
無線機の電源を入れてDX局を探していると、突然停電! 燃料は満タン入れたばかりなのに…
発電機を確認するとやはり燃料は入っている。 スターターを回して再起動させようとしたが回らない。 カチッとリレーが入る音が聞こえるのでバッテリー上がりではないな。
原因がわからず、いつも世話になる斉藤自動車へ相談したところ… 原因判明。 なんとオイル切れによるエンジン焼け付きだった。
今思うと、常識のない使い方をしたなぁと思う。 斉藤自動車が応急整備して起動するようになったが、燃費が極端に悪くなってしまい、元々単価の高いガソリンエンジン発電機なので廃棄処分にした。
SWRが高い!…
1998年
近頃どうも、SWRが高いと思って調査した。 なかなか原因が特定できずやっと判ったのは… 原因はバラン。赤丸部エナメル絶縁が黒焦げ
耐圧3KVとなっているので安心していたのですが、あけてびっくりエナメル被覆では高耐圧は無理でしょう。 某大学クラブでも同様の症状がホームページにて報告されていました。 メーカーさん改善を望みます。
机の引き出しに野ねずみの巣が…アンテナ付属のバランではなく、別売の高耐圧バランを利用することにしました。 しかしこのバラン、コネクタがHNという特殊なもので使いにくい。 もともとNコネクタは接触面積が少なくフィダーに力がかかると芯線コネクタ部の接触が悪くなってしまう。
現在は、同軸バラン(給電部でフィダーを数回ターンさせる)かバランを使わず直付けとしている。
コンテスト中に発煙!
1999年
中古で購入しそれなりに頑張ってきたデントロンのリニアアンプ。
コンテスト中に突然プレート電流計が振り切って…デントロンの高圧トランス 変色している。
あれあれという間にモクモクと煙が!!
高圧トランスのレアショート(電源は入るが、負荷をかけると駄目な状態)。
トランス 整流ダイオード等にダメージを与えたので、部品を調達し復活させました。 8877×1の手頃なリニアアンプだが、入力同調回路がなくスプリアス特性が悪いので現在は手放しています。
溶けちゃいました…
2003年
クラニシの2kwSWR計を使っていたのですが、ICPW1をつないで28MHz運用中に…1kwでも接続がまずいと焼けます。
何か臭うなぁと思うとパワーが出なくなって…
ねじ込みが甘くて、コネクターの絶縁部分が炭化焼損し、フィーダー側絶縁は溶解しました。
コネクターの接続は確実に!
アンテナ同士がショートして!…
2006年
WWDXSSB コンテスト時にICPW1の電源が入らなくなってしまった。 また、IC775DX2も特定バンドで出力が低下してしまう。 どうも良くないのでメンテナンスに出した。 スパークした ICPW1のチューナーバリコン さらにもう一台のICPW1も特定バンドで出力が出なくなったのでこちらもメンテナンスに出した。 電源の入らなくなったPW1は電源ユニット全体交換となってしまったが、かなり珍しい症状のため部品代は解析サンプルとして無料となった。
他の故障原因は過入力による疑いとのこと。 どうも3.8RDと7メガのエレメントがアンテナの向きによっては接触してしまうことがあるようだ。 アンテナの向きを変えるときには注意が必要だ。
電源トラブル!
2006年
コンテスト中、リグに向かっていると 何か音がしたようでと同時に焦げ臭い匂い。
探してみると三相単相変換トランス(スコットトランス)の100V側が焼損傷している。 ちょうどその時、食事のために100V負荷としては高負荷の電子レンジのスイッチを入れた時だった。 締め込みが甘くて接触抵抗が増えていたのだろう。焦げてしまったスコットトランス2次側端子
ごまがらの設備は発電・屋内配線も自作のためいろんな所でトラブルが起きる可能性があります。
無線機を動作させているときは、交信相手だけでなくクラブハウス内の音や臭いに神経を回さなくてはなりません。 焦げ臭かったり、変な音がしたらまずトラブルと思って原因を追及し二次被害を出さないようにしなくてはなりません。
トラブルの元 ヘンリー5KC
1999年
1998年に中古で譲って頂いたヘンリー5KC 使用真空管は3CX1200×2だったかな? このリニア、なんといっても効率が悪い。真空管が劣化していたのかもしれないが、動作させると真冬でも一気に室温が上昇する。 熱に8割、電波2割ではないかと思うほど発熱する。赤丸部 ソケットを銅板ネジ挟み込みに改良
ある日、5KCのヒーター電流が流れない。 大電流が流れる場所なのでわずかな接触抵抗も大きな障害を招きます。 RFデッキを外して調べると、真空管ソケットピンがなぜか腐食している。ソケットの金属と真空管のピン間で異金属接触となり、電触を起こしたのかもしれない。専用ソケットは入手が難しく、しかも高価なので、銅板を加工し接続を確実なものに改善した。
2005年
5KCの同調を取るときに「ビシュー」というスパーク音がすることがあった。 高価なバキュームコンデンサを使わずに同調を取るためバリアブルコイル 通称バリL(バリエル)を使っている。 歪んでしまったバリエルの接触面
スペース効率を上げるためコイル内側に接触面があり接触面も回転しながらコイル容量を可変させています。
もちろん同調を取るときにはエキサイターの出力を落としてはいたのですが… 一度スパークすると同所にピンポイントで電圧がかかり段々と症状が悪化。 ついにコンテスト中に大きなスパークが起こり接触面が変形してしまった。 過電圧?で炭化したコネクタ
三連覇がかかっている2005/mar-19~21のBARTGコンテスト 久々に気合いが入り、リニアのトラブルもあったが別のリニアに交換し順調に局数を伸ばしていた。
最終日午前3時 14MHzのコンデションも悪くなり眠くなった JSRが休憩から復帰し、さて7MHzという矢先の事。 なんだか蛍光灯がチラチラする 古くなったかなと思っていると電源電圧計もふらついている。
過去エアフィルターの目詰まりなどで発電機の調子が悪いこともあったので、JSRが発電機を確認にいくとなんと発電機(エンジン部分ではなく発電機部分)から火花があぁぁ… という間にシャックすべての電源が落ちてしまった。 発電機のエンジンは平常通り回転しているが、発電しなくなったようだ。
まずい、タワーは上がったままだしコンピューターもダウンしデーターが取り出せない 急遽サブ発電機を起動しタワーを下げデーターを抜き出してコンテスト終了まで7時間を残して下山した。
この発電機は重量が800k無線小屋のそばまでパワーショベルでもって上がったので修理するのに移動が大変! 知人の建築会社に頼んで時間のあるときにパワーショベルで移動させたが、修理不能で廃棄処分になりました。
問題を振り返ってみると… まず、この発電機が三相発電機ということ。 大きな負荷であるヘンリー5KCは単相仕様。 発電機の電流計が異様に大きく振れているのは知っていたが、電源回路に電波が回り込んでいると思っていた。
ただでさえ過大な電流が流れる状態だったのに、アンテナコネクタの締め込みが甘く接触抵抗が大きくなり、アンテナのSWRが悪化 SWR悪化で接触抵抗部に更に大きなストレスがかかってバリエルが放電! 大電流が流れて発電機を焼いたのだろう。
このヘンリー5KCは、これまでもアンテナ切り替えスイッチポジション違いのまま電波を出して、ロータリースイッチの焼き切れとつないでいたアンテナ給電部の焼き切れ など多くのトラブルを発生させてきたため、2006年売却しました。