ごまがらEvolution エンジンルームと発電機→初めの頃は剥き出しだった うるさいはずだ。
ごまがらEvolutionのディーゼル発電機、これが結構うるさい。 高い周波数の連続音が一番耳に付く! もちろん低くこもった音も結構な大きさで、発電機を回して後部デッキで釣りをすると騒音で話が出来ない。
防音海水冷却で、排気に冷却海水をミキシングして排出する本格的な発電機は軽く100万円を超えますし取り付け作業代も考えるととうてい無理。
発電機はエンジンの騒音が激しくさらに排気音は高音も強い騒音で不快、そこで、防音工作を行いました。
初代ごまがら号ではイカ釣りに使う発電機を当初キャビンの中で運転していました。 排気パイプに耐熱フレキシブルパイプをつないで船外へ。 しかしかなりの熱に危険を感じ、デッキに持ち出して使用することになりました。 うるさいよりも安全が大切。 ごまがらEvolutionではヤンマーのディーゼル発電機を改造し、エンジンルームに納めて使用していますが、空冷式なので廃熱がなかなか大変。 だが、船の燃料と同じ軽油なので燃料タンクからの配管で、わざわざ発電機用の燃料を用意しなくても良く便利です。 当初あまりにうるさいので防音工作を行った。 防音と廃熱のかねあいが難しいが、軽自動車のマフラーや耐熱防音シート 鉛板による防音防振でずいぶん静かになった。 エンジン排気ガスは左舷に排気孔を作って出しているが、全体からの熱を逃がさないとオーバーヒートしてしまう。 エンジンルームに大型送風機を設置して発電機の熱放出を行っているが、密閉した箱の中で送風機を動作させても風は外に出ない理屈どおり、空気の流れる仕組みを作る必要がある。 空気の流れを作るのは難しい。 発電機のオイル交換などメンテナンス性も考えないと行けないし… 。
マフラーの切り口で指をざっくり切りました。 痛てぇ!
いつもお世話になっている斉藤自動車からたぶん軽自動車の排気消音器をもらってきました。
苦労しながら耐熱パイプで排気管を消音器に接続しました。 接続が、アルミテープなどでつないだだけなので、排気ガスがかなり漏れ出てブロワーで吸い出しています。
耐熱消音材ゼトロ鉛板は30キロ以上使いました防音材をそろえて作業開始
作業には、大工の飯尾君とメグに手伝ってもらった。 エンジンルームハッチでは作業できないので、まずはキャビン全体の床を外します。 これが結構大変! 操舵席が邪魔で床が外れにくく苦労しました。
発電機の排気管にもらってきたマフラーを接続。 マフラーは高温になるのでワイヤーでつり下げて他と接触しないように工作しました。
次は、船体形状に合わせて板を切り抜いて鉛シートを貼り付けます。 鉛の防音効果は抜群! 防音室を作るには欠かせない材料だそうです。 鉛は質量が大きいのでビビリ音や振動も抑えます。 さらに、耐火グラスウールと耐熱防音素材ゼトロを貼り付けました。 高い周波数の音に対して減衰効果の大きい素材です。
鉛や耐熱シートで作る防音壁を発電機のオイル交換が行えるよう工夫して取り付けました。 さらに防音・遮音対策をすると廃熱がうまく出来なくなる可能性がありましたので温度計のセンサーを発電機近くにセットして温度を監視できるようにしました。
防音工作が済んで試運転しましたが大型送風機の効果が、温度は40度から45度未満と満足できる値でした。
試運転ではそんなに温度が上がらず大丈夫だと思っていたが、夏のイカ釣りで連続運転させるとキャビンの中は熱気がこもってしまう。 温度計も70度を超えてしまった。 温度計測部が70度で、もしかしたらもっと高温の部分があるのではととても不安。 夏の車のダッシュボードやエンジンルームはもっと高温だから大丈夫という声もあったが、70度は高すぎる。
側面にインラインブロワーを取り付け、エンジンルーム送風機にダクトをセットし外気を吸い込むようにしたことで連続運転しても50度を超えないレベルになってやっと安心できた。
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