平成２２年７月１３日　　　ＣＫＸ　メグ

　高浜へイサキ釣りに　出航時間は午前7時。　やや霧があるが視界は悪くなく風も無いので波も無い。　曇っているから暑くないし釣り日和だ。
　ポイントに着くと良い潮の流れで、パラパラと飽きない程度にイサキが釣れた。

　　釣れない時間が短くて、気づけばかなりの釣果になっている。　　　ふと、視線を上げると近くの保戸島が見えないほどの霧に。　昼を少し回って釣果もあるので帰港することにした。
　朝、低い気温と暖かい海水との温度差で霧が発生し、日が昇るごとに気温が上昇して霧が晴れるのが普通だ。　こんな時間に濃霧とは珍しい。
　アンカーを上げて間元の隙間にさしかかるが、思っていた以上に濃い霧でＧＰＳとレーダーだけでとても狭くて潮流の早い間元と保戸島の隙間に進入は出来ない。　　レーダーで見ると、4から５隻の船が霧で隙間には入れずに待っているようだ。　　それならば、ぐるっと保戸島を回って帰ろうと進路を東に取った。　レーダーで保戸島を確認しつつＧＰＳからの情報も見ながら、浅瀬に入らないようにかなり大回りにすすむ。　　と、前方に船影らしいものがレーダーに写った。　しかし、何か違うようで近づくと波で海が区切られたような　海に段差があるような波だ。　視界が10～20mなので気づいた時には波の中。　　引き返そうかと思ったが、ここで回頭するのはすでに危険な状態。　仕方なく激しく上下に揺すられながらジワジワと前進。　　メグも私も無口になっている。
　ドキドキするような波を這うように進んで、ＧＰＳを見ると保戸島の北側へ抜けたようだ。　すると今までの波が嘘のように静かになった。　同時に霧も無くなり、保戸島を目視しながら津久見湾に入ることが出来た。
　船のスピードも上がって、やっと二人で怖かったなぁと話をした。　メグは自動膨張のライフジャケットが落水して膨らまなかったらと手動動作のヒモを握っていたそうだで、手のひらがビッショリだ　と言っていた。

　大潮の潮目で、波が出るのを地元の船は知っていて霧が晴れるのを間元で待っていたのだなぁと思った。　いやはやスリル満点というか危ない行程だった。

boat-Fishi...

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