年度最後の月、三月になりました。
気づくと日暮れの時刻がずいぶん遅くなり、もう冬ではなく春なのだと感じています。
一ヶ月後の新年度には子ども達は一つ上のクラスに進級ですし、きく組は一年生に! 大きく生活の環境も変わり不安もあるでしょうが、どの子も楽しみにしていることだと思います。
そして、卒園に向けて保護者の皆さんが卒園制作に取り組んでくれました。 お披露目を予定していたきく組参観日は生憎の雨でしたが、とてもすばらしい壁登りの遊具が出来上がりました。 少し本格的すぎる気もしますので、クッションマットなどを設置して安全に気をつけて利用したいと考えています。
さて、先月は清原元プロ野球選手の覚醒剤ニュ ースでもちきりでした。 さらに、ある市の市議会議員も薬物使用で逮捕されました。
私の伯母は女性刑務所の刑務官として定年まで勤務していましたが、薬物で懲役になっている受刑者がとても多く、残念なことに薬物での受刑者は再犯率がとても高く更生する人はほんのわずかだと話していました。 薬物なんて全然別世界の話だと感じていたのですが本当は身近にあり得る怖い話だと感じたところです。
実は、私も脊髄の手術後に痛み止めとしてとても強い薬の経験があります。 小児麻痺で腹筋や腰と太ももの筋肉が麻痺し左右のバランスが崩れて脊髄が曲がってしまいました。
脊髄の湾曲で内臓に悪影響が出るのを防ぐため、中1の時に脊椎矯正手術を行い金属の補正金具を背骨に沿って取り付けました。 その金具は成長で身長が伸びるとスライドして固定金具も伸びるはずでしたが… うまくいかず、身長の伸びがすべて曲がりになってしまいました。
二十歳の時にレントゲンを撮って計測すると身長は174センチほどあるのですが実際は140センチしかないほど曲がっていました ので再び脊髄の手術を受けました。 金属と周りの軟骨を取り除き、腰と頭を無理矢理引っ張って湾曲を少し戻し新たに矯正金具を入れる手術です。
肋骨を開く大きな手術後すぐ腰と頭を引っ張り耐えがたい痛みで、 新しい金具を入れるまでひと月ほどの間、とても強い痛み止めを処方されました。
息をするのも苦しく痛みで脂汗がにじむ状態でも、その注射を打ってもらうと、気分が良くなって「看護婦さん夜勤大変ですね」なんていえる 自分が怖かったです。
同室に九大薬剤部の先生が骨折で入院していて、「君が打っている薬は肝機能障害の副作用が出る可能性が少しあるねぇ それよりも薬物依存に厳重注意だよ」と薬の辞典をみながら教えてくれました。
痛いから注射をお願いすると、「本当に痛いの・薬がほしくて言っているの」と看護師に言われ「いや痛くて」と答えましたが、本当はどちらか自分でも判らなくなっていました。
シオノギ製薬の薬でしたが名前は忘れました、もちろん市販されていないでしょうが、そのとき手に入ったら完全に薬物中毒になっていただろうと思います。
薬物は自分の意思では絶対辞めることができないでしょう。子ども達には薬物に縁の無い人生を歩んでもらいたいと思います。
さて、新年度から向洋保育園は認可保育園から保育所型のこども園に機能変更することはすでに皆さんへ報告しています。 県の決定はまだですが、こども園移行の説明会を開催しますのでよろしくお願いします。
年度最後の月も楽しく過ごしましょう。 |
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