平成26年9月 園便りより


あぁー保育園のでかプリンが食べたい… という小学生の呟きからスタートしたプリン会
 今年で8年目。 頭につけた金魚すくいの紙が破れたらアウトの水鉄砲合戦は盛り上がりました。 

 先日の台風15号は久々に悪いコースを通過しました。 猛烈な風と雨、園庭の大型遊具がひっくり返って驚きましたが、幸い時間がそれほど長くなく津久見では大きな被害も無かったようです。 西側を通過するコースは怖いですね。その台風が夏の幕引きと秋のスタートを告げることになったようです。

怖いといえば、天津で8月12日に起きた化学薬品倉庫爆発事故は凄まじかったです。 現地は建設現場従事者や港湾労働者が多数働く地域で、どれだけの人がいたか解らない状態。  中国では被害者名簿を公表しないので全て闇のなか、日本とは随分違います。 
発火したコンテナに水をかけたら大爆発したという情報もあって…。

「プロの消防士がいない中国」という記事を読みました。 中国には独立した消防署が存在せず、警察に所属の消防隊員達は他の職と掛け持ちで専任者がいない。 プロ化の最大のネックは経費だが、経費よりも、年齢や給与が上がっても、第一線の現場に立ちたいというプロ意識を本人が持てないという問題があるらしい。

職業に対する誇り、そして社会全体からその職業に対する尊敬の念が無くてはプロ意識を持てないが、中国では権力と金にまさる名誉は存在せず、命を危険にさらして現場で働く人間よりも、そういう現場に他人を赴かせる権力を持つことが、出世であり魅力なのだと書かれていました。

日本では社長になっても現場に降りてきて、製品の出来不出来を一目で見分ける人が少なくないが、中国人の工場管理職は、経営や管理が専門で、生産現場にはほとんど関心がない社長が多いらしい。
日本の百年を超える老舗蕎麦屋の話を聞いた中国人が「なぜ、食べ物屋という底辺の仕事を百年も続けているのか?」と驚いたそうです。

日本では職業に貴賎無しと言われ、どんな仕事でもその仕事に打ち込む姿勢を高く評価し、継続は信用となり仕事を続ける事でその評価は更に高くなります。 向洋の子ども達も将来、濡れ手に粟ではなく仕事に誇りとこだわりを持つ人になって欲しいと願っています。

余談ですが、この爆発事故は現在の習近平派と江沢民派の権力闘争が裏にあり、死者114人と発表された数字も全く当てにならないとの憶測が流れています。 

ところで、児童数が少なくなっている日本ですが夏休み期間の先月は水難や交通事故、そして事件に子どもが巻き込まれるニースがとても多かった気がします。
中でも大阪寝屋川の男女中学生殺害事件にはとても憤りを感じます。 何ら目的も無く夜遊びする中学生の心情は少し理解できますが、都会の危険性を改めて感じました。 
山の中で一晩過ごすよりも、都会の「人」が危険なのだろうと思いました。

津久見の駅前で中学生が深夜ふらついていたら誰か声をかけるでしょうし、後日警察や行政が保護者に注意するかも知れません。

誰もが顔見知りとまでの田舎ではありませんが、都会よりも人同士の関わりの深い津久見ですから、地域全体で家庭と地域の宝である子ども達を見守っていけるのではと感じています。 

さて、9月になるとあの暑さが嘘のように一気に涼しくなります。 学校での二学期にあたるこの時期は運動会・修園旅行・お楽しみ会と行事も盛り沢山。 張り切って過ごしましょう。