年度が替わり一ヶ月が経ちました。
保護者のお仕事に応じて利用される保育園ですので、新しいお友達が四月にまとまって入園する事はありません。
でも、都会では年長児が卒園した後、待機児童が一度に入りますので、年度初めは大変です。 向洋のように園児が少しずつ増えていくのは、クラスの子ども達だけでなく先生方にも良い環境だと思っています。
さて、今月からICカードによる登降園の時間記録を始めます。 どこで記録するか色々やってみて使いよい仕組みにしたいと思いますのでご協力お願いします。
さらに新しい試みとしてさくら組以上の保護者と個別の面談も行います。 どんなお話をしようかと保育士も少し戸惑っていますが、面談を行うことによって、今以上に保護者と保育園の距離が近付くことを願っています。
ということで… 面談の前に私のことも皆さんに少し知っていただこうと園長の自己紹介です。
職場が保育所ということで気持ちは若いつもりですが今年で55歳です。両親とも寺の出身で、セメント町の蓮照寺が父の生家です。 向洋保育園はその蓮照寺境内で昭和24年に始められました。 ホームページの園沿革や園便りの足跡に詳しく書いていますので読んでみて下さい。
私は、生後9ヶ月で小児麻痺にかかり、歩き始めていたのに手足が完全麻痺、母は医師から「残念ながらもう歩けない」と告げられたそうですが、記憶の残る三歳頃には不自由ながらも歩くことが出来ていました。
ただ、麻痺した筋肉が正常な筋肉に引かれ背骨が湾曲するようになり、装具制作等で亀川の国立病院に入院しました。
ちょうど弟が生まれる前後で、4歳なのに一人で二ヶ月の入院でした。さらに小学四年生で一年ほど別府整枝園にも入所し、親元を離れる寂しさと非日常の面白さを今でも覚えています。
成長と共に背骨湾曲が進み、内臓圧迫を防止するため中学一年の時に九大病院で脊椎手術を受けました。
曲がった背骨の軟骨を取り除き、金具で固定するまで三週間身体を引き延ばしましたがたまらない激痛で、医師から麻薬類のきわどい薬も処方されました。 身長の伸びに応じて固定金具がスライドする仕組みでしたが、金具が伸びず、身長の伸びがすべて湾曲になりました。 20歳の時に再手術 手術前の身長は1m48せンチでしたが矯正後は1m64センチになり自分の足が遠くに見え感激しました。 レントゲンで測ると湾曲が無い状態では1m73センチはあるそうです。
手術で寝たきりの期間が長く足腰の筋力が大きく低下し。加えて術前体重は50キロ弱でしたが喰っては寝る生活で大幅増加し筋力低下と重なり今の体型となってしまいました。
自宅は上青江、母・妻と子ども三人猫二匹で生活しています。趣味はアマチュア無線と船釣です。 今回、病院や手術の経験を主に書きましたが、小児麻痺のお陰で人の出来ない経験をすることが出来たと思っています。
保育についての考えなどは毎月の園便りでお伝えしていますが、また機会があれば趣味についても書いていこうと思います。
小児麻痺と運動不足で体力はありませんが、保育という仕事を面白く感じ、いろんな改善を心がけたいと思っている… 園長 古谷和足(コヤワタル)です。
どうぞよろしくお願いします。