平成26年度最後の月になりました。夕暮れの時間がずいぶん遅くなり突然暖かい日もあり春を感じますが、スギ花粉症の我が娘は毎日ティッシュを一箱使う勢いで可哀想です。
先月のきく組最後の参観では、皆が大好きなオセロゲームと文字遊びを組み合わせたゲームを行いました。遊びの中に学習があり担任のアイデアに感心したところです。
そのきく組も残り一ヶ月、今回で66回目の卒園式ですが、私が園長として送り出す園児も今回で23回になります。
保育所は親の就労支援を目的に運営されています。就労支援も大切ですが私は、なにより子ども達が園で過ごす時間が楽しく充実した時間であればと願っています。 いろんな事を経験し、その時々の気持ちを胸に成長してもらいたいと願っていますので、何か面白いこと楽しいことや、食事を取るときもメニューや盛り付けが園で参考にならないかとアンテナを広げているつもりです。 年齢が上がると新しいものに興味を持ちにくくなるようですが、いつまでも気持ちは楽しいことを追求して行きたいと思うのです。
さて、幼稚園・保育園の仕組みが4月から大きく変わります。
向洋は新年度4月以降も保育所として運営しますが、今後国が定める運営費単価によっては運営形態を変更する可能性もあります。
大分市などは無認可施設や家庭的保育など様々な形態のものを既存の保育施設と同等に扱うようです。 これまで県内の認可保育園で構成する大分県保育連合会では、内容の濃い様々な研修を実施してきましたが、収益中心の新しい形態の保育施設と同じ研修が行えるのか、それぞれの差がとても気になっています。
津久見では新しい保育施設が出来ることも無く、幼稚園・保育園の枠も大方維持されますが、新年度から延長保育利用について受益者負担という原則から料金を徴収することになりますし、基本の保育時間および短時間保育利用の時間設定も行わなくてはなりません。出来るだけ利用される保護者の負担にならないよう近日中に設定しお知らせ致します。
向洋は、単に忙しいから子どもを預けるコインロッカーのような施設ではなく、子ども達それぞれの人生の一部でありたいと考えています。 3月、きく組は向洋で過ごす最後の一ヶ月、これまで保育園で過ごし沢山の思い出を作った事でしょう。でもその多くは記憶の深いところに埋没し思い出せなくなりますが、どの職員からも愛され楽しく通園していた事は朧気にでも覚えていてくれる事と思います。
卒園し、小学生・中学生と成長しいつの日か父親や母親としてまた向洋を利用し、その時に自分が園児だった頃の職員が迎えてくれる… そんな保育園でありたいと思っています。 |
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