平成26年9月 園便りより


    もも組 給食の後などお部屋を片付ける間、保育室の前にみんなそろって… 
        先生と一緒に手遊び歌を歌ったり、絵本や紙芝居を観て楽しんでいます。 

 夕立という言葉の響きは、若い頃遭遇して濡れた記憶。すこし懐古的なイメージに私は感じていたのですが、今年の夏は久々に夕立に何度もあいました。
ザァーっと降って1時間ほどで上がる夕立は気温が下がって気持ちよいものですが、広島では何時間も猛烈に降って大災害に。

地球温暖化の影響か極端な気象現象が起きやすくなっているのも原因の一つですが、都市部への過剰な人口集中により崩れやすい土質に造成した住宅地も大きな問題です。
日本では、平地が少ないなど地形条件もありますが、都市部の人口がもっと分散すれば良いのにと思っています。

ところで、青江小学校新校舎が出来上がっていました。 何時になったら工事が始まるのかと思っていたら、もう完成しているって! 
取り壊した旧校舎に比べあまりにこじんまりしていて気付きませんでした。 新校舎を見て児童数の減少(津久見の人口減少)を改めて感じ、とても寂しく思いました。

そういえば中学校1年の娘が、クラス替えってどんな感じなの? と尋ねるので、おかしな事を聞くなぁと思いましたが、小学校1年から卒業までずっと学年1クラスでクラス替えの経験が無かったのです。
昭和40年代小学生だった私の頃、すでに津久見の人口は減少傾向でしたが、1学年4クラスあって… 従兄などは7クラスもありました。

児童が少ない学校では、きめ細やかな対応が出来そうですが、子どもは大人からの刺激だけでなく子ども同士の刺激で成長します。 
ライバルがいる環境 好きな友人と遊ぶだけでなくちょっと息の合わない同級生と距離をおける環境も必要です。

 人口が集中しているから都市なのですが、都市から地方へ人の流れが起きる政策が必要です。税金や時間をかけて育てた地方の子どもが成人し、都市で働き都市に税金を納める今の流れを変える必要があると感じますし、選挙のたびに話題になる一票の格差も日本全体を考えるともっと地方に優遇すべきでしょう。

  人口の多い都市の意見が今後も優先され気づいたときには、何百もの市町村が廃墟状態になっている恐怖を感じます。 

向洋保育園では、津久見で育った子ども達がこの地域を愛し、それぞれの才能を開かせるために都会へ出ても郷土への思いを忘れず、心の拠り所と感じてくれるように園児とその家族と共に津久見の良さを発信し続けたいと思います。