平成26年4月 園便りより



 暖かく快晴に恵まれた第65回卒園式 みんな大きくなりました。
子ども達の成長をいつまでも見守っていきたいと思います。 保護者の皆さんありがとうございました。

  新年度が始まりました。 保育園への入園は、お母さんの職場復帰や仕事を始めるタイミングに合わせますので時期が様々なのですが、今年は 珍しく4月入園のお友だちが多く賑やかです。

先月、第65回の卒園式が行われました。晴天にも恵まれ卒園DVDでスタートした式は、感動の涙があふれるとてもすばらしい式でした。  

式のあと、午後6時過ぎから保護者主催の懇談会に招かれ、保護者・卒園児・職員と皆で楽しい時間を過ごし、保護者と園の距離をとても近くに感じました。 これも、おやじ会や卒園制作などで保護者とひとつの目標に向かい同じ時間を過ごしてきた成果だと思います。

 卒園した子ども達はもちろん、園を利用された保護者皆さんにとって、向洋はこれからも何となくホッと出来る存在でありたいと願っています。 卒園した子ども達が立ち寄ってくれたときに職員がいつまでも勤務し親しみのあるこの園は園長の誇りです。

さて新年度になり消費税が8%に上がり、さらにすぐ10%になる予定です。しかし消費税を財源とする子育て拡充施策ですが、財源不足だと報道されています。
「保育の質の改善」は3歳児クラスのみ保育士対児童の割合が改善されましたが、他は据え置かれてしまいました。 
また、保育施設の職員給与は当初5%の増額が3%に。 そもそも保育士の給与算定は年齢が35歳あたりを上限に決められ、これは結婚退職を前提とした時代遅れの考えに感じられます。


ベビーシッターに預け死亡した事件が報道されていましたが、携帯でやり取りしその場の確認だけで子どもを預けるシステムが存在し多くの利用者がいることを、保育に携わる一人として認識不足というか、知りませんでした。 都会では子どもの預け場所が無く、手荷物と変わらない扱いを受けている子どもが多いのでしょう。 近くに身内も無く仕方なくこのような形で預けるのだと思いますが、丸2日預けていた母親にも責任の一部があると思います。

都市部では、株式会社組織のチェーン店化した保育施設も数多く存在し、それらの保育施設では保育士の入れ替わりが激しく、園児だけで無く職員のストレスも高いことが伺い知れます。保育士になりたいという目標を持ち資格を取り勤務した保育園が、いわゆるブラック企業だったとしたら… 保育士の夢も子どもの夢も消えてしまいそうです。

社会保障に使うために増税する消費税なので、次世代を担う子ども達が健やかに成長できるような使われ方であるべきと思います。
さらに子育ては、安ければ良いという考えを捨てて、子どもの安全や健やかな成長にある程度のお金は必要だと社会全体が気付く必要があります。 
27年度に向け、保育制度の変更がありますが、今年度 も子ども達の笑顔 と共に楽しい向洋 保育園でありたい と願っています。