平成24年8月 園便りより


 長梅雨で待たされた大好きな水遊び! 指絵の具を使ってボディペインティングを楽しみました。

  降水確率70%だったので一週間延期した向洋祭り、結局降らなくて、伸ばした28日は開始前まで晴天でしたが、開始直後にまさかの雷雨! つくづく先の読めない自分に悔しい思いをしましたが、保育室を使って雨天でも向洋祭りが出来る実験が出来ました。 
 それにしても今年の梅雨は凄い雨でした。ぐるりと山に囲まれている津久見は、他所に降った雨が流れ込むことが無い(降水面積が狭い)ので、家が押し流されるような豪雨被害は少なく、小さい町ならではの利点ですね。 さて、梅雨が明けると同時に毎日猛烈な暑さ。 
少しでも涼しくなるように、園庭には日除けマットを張って、細かい霧を放出するミスト装置も取り付けました、もちろん園庭の芝もずいぶん照り返しの温度上昇を抑えてくれていると思いますが、それでも必要な時にはエアコンを動かして、子ども達の体調を重視しています。  ただ、あまりエアコンを使いすぎると、園庭に出て遊ぶ時の温度差で熱中症になる可能性が高くなるそうで、暑さに慣れている沖縄の人の熱中症による救急搬送はとても少ないと聞いて納得しています。
 オリンピックも始まり日本との時差がマイナス9時間のロンドンでの開催で、睡眠不足を心配しながら応援されている方も多いと思います。 私は普段スポーツニュースほとんど見ないのですが、国や地域対抗のオリンピックの結果は気になっています。
 国といえば先日、日本人の几帳面さや、他への配慮についてテレビで面白い実験をやってました。町中で雨の日が好きか嫌いかというアンケート版に丸いシールを貼ってもらう実験で、質問自体はどうでも良いのですが、シールの張り方を調査する実験です。同じように、色鉛筆で塗り絵をしてもらい、次のグループも同じ色鉛筆を使うという設定で、使った色鉛筆の収納状態を調査してました。
 日本人は、アンケートシールを前の人が張った後に綺麗に並べて張り、他の国の人はそれぞれ枠内の好きな場所に貼ってました。 色鉛筆も日本人は箱と同じ色順に並べる人がほとんどで、鉛筆の印字面までそろえる人も… 以前、オレンジをわざと落としてどのくらいの人が拾ってくれるかの実験では、日本では全ての人が協力して拾ってくれてました。
 これら、日本人の性格・気質はどこから来るのでしょう。 親が子に願う言葉として、出世や有能な人材になることを望む国が多い中、「人に迷惑をかけない」「みんなに優しい人に」というものが多い日本は、世界的に見ると珍しいのですが、その望み通り協調性が高く几帳面な国民性になっているのだと思います。  東日本大震災の時だけでなく過去の災害時にも日本人は他を思いやり秩序有る行動を取ったと全世界から賞賛され、私たちのごく普通の行動が称えられ誇らしく感じます。
 しかし、年収五千万円とも言われる芸人の母親・姉・叔母二人と妻の母が生活保護を受けていた件もあるように、なるべく人の迷惑や世話にならないという自尊心の強い国民性が、もらえるならもらわなくては損だという考えが広まりつつ感じられ、残念に思います。 保育園が午後七時まで開いているから早くお迎えに行くと損だ! なんてめんどしい考えの人はいませんよね。