平成24年7月 園便りより


季節感を取り入れて、同じメニューや食材が続かないように献立会議で検討しています。
 子ども達のニコニコ笑顔のために給食室は頑張っています。 友達と食べるといっそう美味しいね。

   先月は雨ばかり… 6月に台風が上陸するのは八年ぶりと珍しく、広範囲に被害も出たようですね。 幸い、台風の西側だったため、津久見は大きな被害に遭わず良かったです。
 さて、消費税法案が可決され、現行の5%から7%、その翌年には10%に上がる事が衆議院を通過しましたので、決定しそうです。その消費税と平行した改革として政府が進めていた、幼稚園と保育所とを合体させた総合こども園法案はあっさり見送られることになりました。
 3歳未満の子どもを保育するノウハウがない幼稚園が、突然保育所と同じように… と言われても無理なことは明白でしたし、ノウハウだけでなく、乳幼児用のトイレや、給食施設などハード面でも簡単に取りかかれず、結局幼稚園の三歳未満児受け入れは任意となり、児童数を確保できている都市部の幼稚園では今まで通り3歳以上しか預からないという流れになります。
 そうなると、都会に集中する保育所待機児童対策に総合こども園制度は全く効果無く、何のための改革なのか、株式会社を保育の世界に入りやすくするためだけの改革ではと批判されていましたので、消費税導入に向けての政党間の話し合いで真っ先に削られたのも当然です。 
 今回、少子化に対する社会保障の充実という点では現状のこども園制度の拡充ということで合意されたようですが、待機児童解消のため都市部の保育所をもっと増やし、少子化対策として保育所の利用金額を引き下げ、給与が安くて他の職に就いている保育士免許者が保育の仕事に就けるよう、保育士の処遇を大幅に改善して頂きたいと願っています。
 認可園の中にも、保育士を消耗品のように扱う園がままありますが、認可園は毎年行政の監査を受けてますので、支給したお金が園長に猫ばばされないでちゃんと保育士の手元に届いているのか、監査の目を厳しく光らせて行けばと思うのです。
 ところで、先月給与計算をすると、中岡先生と私の税金がものすごい金額に… あれっ計算間違いかと見直すと、年少扶養控除が廃止され六月の給与から税金が跳ね上がっていたのです。新聞にも嬉しいはずの給料日なのに不満爆発と書かれていました。
 これまでご苦労されてきたお年寄りに対する政策はもちろん大切ですが、国としてこれからの次代を担う子ども達のためにもう少しお金を使っても良いのではと思うのです。
 先進国の中でフランスは出生数が増加していますが、フランスのように結婚せずに出産する人が半数を超え、同棲している相手にも財産分与が認められる国と、日本では人々の考え方が違うでしょう。 日本人に受け入れられる効果的な少子化対策を政治家は真剣に考えて欲しいですね。
 今回は政治の話題一色になってしまいましたが、梅雨が明けると子ども達の歓声がプールから聞こえることでしょう。 体調に気配りしつつ節電にも気を遣い過ごしたいと思います。