平成23年6月 園便りより


硬筆の時間 先生と一緒に書き順を練習しています。 玄関ホールに貼ってあるお家での練習成果も見てね!

 今年は特別雨が少なく、大分県南部のダムは貯水率一桁が多いらしい。
梅雨前はカラカラで、終わり頃集中豪雨という年がこの頃多い気がします。しかし、珍しく台風がすでに接近し水不足には恵みの台風でしたが、季節の感覚がずれてきている気がします。地球温暖化の影響でしょうか? その、温暖化対策の主役だった原子力ですが、福島原発事故の影響はこれから先の地球環境やエネルギー政策に大きく影響することだろうと心配しています。
 先月の園便りで、日にちを間違ってお伝えしてしまった、うばめ園祭り。
二十二日の当日は、天気にも恵まれとても楽しい一日でした。 沢山の園児や保護者の方々が向洋のブースに立ち寄って下さり、卒園児の懐かしい顔にも会うことが出来ました。 毎日、向洋の清掃を行っていただいているうばめ園生には卒園児もいて、親しみを感じてますが、普段は話しかけてもあまりアクションがないのです。しかし、うばめ園祭りではニコニコ顔で手を振りながら大きな声で「園長先生〜」と呼んでくれるうばめ園生の嬉しそうな顔を見る事が出来、とても嬉しく感じました。 これからも、うばめ園を含む地域の方々と手をつなぎながら楽しく子育て支援できればと願っています。
 津波と原発事故、それに電力不足などで日本全体の頑張りが求められていますが、その影で幼稚園と保育所の一体化を目指す政府の「子ども子育て新システム」は、中断されていた検討委員会が再開し心配しています。
 幼保の一体化、全ての子どもの子育て支援…とスローガンはよいのですが、これまで築いてきた保育・幼稚園の仕組みが無くなり、企業参入が簡単にできるため大きな混乱が予想されます。 給食は、外部委託や弁当となる可能性が高く、アレルギー除去食などは別料金になるのかも… 保育士の人数や働き方も激変し保育士がいても、レストランや商店のように曜日や時間によって細かく担当が変わるかも。 どんなに優秀な保育士でも、保育を受ける子ども達にとって親しくない大人との接触はストレスが溜まるばかりです。(短い時間で担当が変わるので何ヶ月経っても慣れないでしょう。) それに、保育料は各施設が決めるので都市部では金額が上がり、過疎地では安売り競争が起きて、食事の質や保育士の数に安い料金の影響が出ると思います。決断の早さが民間企業の良いところですから、経営者判断で保育事業の取りやめも簡単に行われるかもしれません。 今月向洋は63回目の開園記念日です。いろんな規制があり、利益を追求できない認可保育園ですが、小から大規模まで安定運営している児童施設は地域にとって必要ではないでしょうか。
唐突で無謀、先人の知恵と努力を無にする制度改革に憤りを感じています。
 さて、今年は少雨で大好きな竹の子が少なくて残念でしたが、梅雨に入るといろんな魚が釣れ出すので、梅雨もいいなぁと思っている園長です。