平成23年5月 園便りより


給食室から花見弁当を作ってもらい、青江川へお花見散歩へ出かけました。 今年は、桜が遅くて満開でした。 

  風薫る五月、暖かくなり入園した子ども達もずいぶん慣れて落ち着いてきました。新緑もまぶしく毎年園舎で子育てするツバメも帰って来て、私の大好きな季節です。 先月は、皆さん年度初めで忙しい月であったと思いますが、私も提出する書類に入学式や行政説明会など慌ただしく過ごしました。 例年、慌ただしさのなかにも新年度のウキウキした気持ちを感じるのですが、震災の影響でそんな気持ちにはなれませんでした。 しかし、これからは少しずつ元気を出そうと思っています。
 その、東北関東の大震災から一ヶ月が過ぎ、被害の大きさにあらためて驚いています。津波によって原子力発電所の事故も発生し、現在も対応に苦労していますが、その事故は人災の色が濃いと思うのです。 津波の恐怖が言い伝えで残る地域にもかかわらず緊急発電装置が海岸に設置されていたり、復旧再利用を考えるあまり初動対応が遅れたようにも感じられます。 加えて、政治家のパフォーマンスのため一番大切な時間帯を無駄に過ごしたのではと批判されています。 都会の人たちは、必要な電力を得るため地方に住む人々を危険に巻き込んでいるという認識を新たにし、大都市への極端な人口集中もこの機会に考え直す必要を感じます。
 太陽光・風力に地熱などを利用した発電が注目されていますが、発生させる電力があまりに小さく、日本の産業を無視した極端な節電か、原子力発電をこれからも利用するか選択せねばなりません。 今後、原子力発電の利用を続けるならば、地中深くか、岩盤で出来た山をくり抜いて奥深くに設置し、万一の時に簡単に封鎖できる場所に設置する必要があるでしょうし、遠隔操作機器の開発に力を入れ、高レベル放射能区域に人が立ち入らなくても作業できる方法の確立も必要です。
95年に高速増殖炉文殊でナトリウム漏れ事故が起きましたが、漏れたナトリウムをバケツと雑巾で回収しているニュースを見て、超ハイテク施設に不釣り合いだなぁと感じた事を思い出しました。 技術力では世界トップレベルの日本ですので、ガンダムやホンダのアシモの様な機器の開発など、発想にも柔軟さを発揮出来ると思っています。 そしてなによりも、今後、震災・津波に原発事故に合われた皆さんに長期的な支援が行われるようにと願っています。
 ところで、四月からスタートしたイルカ島に市外から大勢のお客さんが足を運んでいるようです。 海と船とイルカの体験を向洋でも出来ないかと、平日に視察しましたが、予想以上にお客さんが多く驚いたところです。 今後、県内の保育園園長や主任の皆さんに、つくみん公園・イルカ島・四浦展望台に津久見湾遊覧船・ヒラメ養殖見学など遠足コースを提案し、津久見を宣伝したいと思っています。 
 今月29日は津久見小学校の運動会。昨年校舎工事でこの時期に開催したところ、初夏は暑くなくて良いということで今年もこの時期に開催するとのこと。その29日に、うばめ園祭りがつくみん公園で行われます。お付き合いの深いうばめ園からのお誘いで、向洋はポン菓子を出店します。覗いてみて下さい。
 みんなで楽しいことを計画実行し、少しでも日本が元気になれば良いですね。


 訂 正
 うばめ園祭りは5月22日でした。  お詫びして訂正します。