平成22年5月 園便りより
散歩の途中で一休み! 葉桜からもれる日差しが暖かくてなんだかウキウキしてきます。
新緑の五月。 園便り題字も夏色に変更しました。 進級した子ども達はすっかり新しい部屋や先生に慣れ、卒園児達も元気に小学校へ通っていると聞いて嬉しく感じています。 新年度が始まって一ヶ月、昨年の写真を見ると子ども達一年間の成長がよくわかります。日々のわずかな成長の積み重ねを一年という時間の蓄積によって実感するのですが、一ヶ月の成長量、一週間の、一日の一秒の…と考えていくと不思議ですね。同じように物質をどんどん細かくすると分子になり原子になって素粒子になって…と素粒子よりも小さなものは無いのですね。 また、時間も連続していくらでも細かい間隔があるわけではなく、映画フイルムのように一コマ以下の存在しない短さがあるらしいのです。 5.4秒の44乗分の1というとてつもなく短い時間ですが、時間が飛ぶなんて理解できませんし、素粒子は何から出来てるのだろうと考えていくとどこまでも疑問は続きます。 時間の仕組みや物質の構造に宇宙、それにロケットや飛行機など、私は日常の生活には何の関係もない事大好きです。 そんないろんな事を誰かが研究し考えた結果を本やテレビで知って驚いたり感心したり。 でも、身の回りの服や時計や自動車などの品々も誰かが考えて作ってくれたものを使わせたいただいてますし、いろんな人の作った歌やイラストに囲まれて、食べ物でも誰かが作ってくれた食品を調理して食べてます。 私たちはどんな生活をしたとしても必ず誰かのお世話になっていますし、頭の中に蓄えてきた知識も誰かが研究したり経験したものです。自分以外の知識や経験を共有し活用できるのは私たち人間の特権ですね。 先日、すみれ組の参観を行いました。 すみれ組からスタートする硬筆練習を保護者に観ていただいて、理解を深めていただきました。 まず、三十分程椅子に腰掛けて机につく練習、それに鉛筆の持ち方や線をなぞる練習など、向洋ではゆっくり進めていきます。何も焦ることは無く、早期にいろんな知識を詰め込む事はむしろ逆効果だとも思っています。 プロの楽器演奏家などは早期からの練習が不可欠と言われていますが、それも本人が練習が楽しくて仕方ない… という状態でないとだめでしょう。 子ども達が大きくなって素晴らしい活躍をしなくても、人が羨む才能が無くても、それぞれ社会の一員として普通に生活し、いろんな分野で少しずつ知恵を出し合うことによって、もっとすてきな社会になるのでしょう。 私たち一般人がこつこつと働いた事によって今の世の中がありますし、普通に生活する価値ってとても大きいと思っています。 |