平成19年5月 園便りより
うめ組はちょっとそこまで散歩に出かけました。 緑がいっぱいで楽しく歩きました。
山の新緑が眩しい季節になり、園庭の芝もぐんぐん伸びて緑一色、とても綺麗です。 もう紫外線はかなり強いので砂場のテントをひろげ、小さいクラスはプール置き場の日よけネットも活用しています。 先日行われた親子遠足は、ラクテンチで気持ちよい一日を過ごすことが出来ました。 屋外行事で心配だった天候も良くて幸先良く、向洋祭りや運動会もこの調子だと大丈夫でしょうね。 さて、人間の成長に関して、環境と遺伝ではどちらが大きな役割を果たしているのかと、テレビ番組の中で取り上げられていました。 学業の成績・生活態度・食べ物の好き嫌いなど、別々の環境で育った数多くの双子を継続的に観察調査した結果、育った環境は違うのに、驚くほど似た調査結果となり、DNAの果たす役割がとても大きいと報道されていました。 しかしDNA(遺伝子)が全てだと考えると、子ども達の可能性は産まれた時にすでに決まっていて、どうしようもないという考え方や民族の優劣を論ずるような少し恐ろしい考えに向かってしまいそうです。 「ガタカ」という映画を見たことがありますか? 近未来、知能や体力が優秀で、病気・近視などにならないようにDNAコントロールして出産するという社会のなかで、コントロールされず自然に誕生した主人公が差別と戦う物語りで、管理されすぎた社会は、画面から消毒用アルコールのにおいを感じ、主人公の努力と可能性に見ながらも力が入って、いろんな事を考えさせられる映画でした。 皆さんもレンタルDVD等で見てみて下さい。 人間の可能性は予測されるものではないですよね。 子どもは親のいろんな要素を受け継ぎながらも、個性豊かな性格と無限の可能性を秘めています。 狼に育てられた子は四つ足でしか歩けなかったという極端な事例もありますが、子どもらに少しでも良い環境を与え、更に可能性が伸びることを向洋保育園は期待しています。 全国的に保育所へ通う児童が増え、幼児教育は幼稚園、保育園は子守!という間違ったイメージはずいぶん少なくなってきましが、保育料が高いからベビーホテルへという話はまだよく耳にします。 所得が多ければ保育料が高額になるという制度は仕方ないのかもしれませんが、認可保育所と他の幼児施設、そして保育所同士をよく比較検討し大切な子どもにより良い環境を与えていただきたいと感じております。 |