平成19年3月 園便りより

    菜の花満開の青江川に散歩に出かけました。  菜の花を摘んですっかり春模様でした。

   早いもので、十八年度も今月で終わります。 きく組のお友達にとっては保育園生活最後の一ヶ月、思いっきり楽しんでいろんな思い出を作ってくれるものと思います。 この園舎も出来て五年。 きく組が卒園すると、旧園舎に通ったことのある子どもがいなくなり、時間の経つ早さを改めて感じています。
 先日、NHKで小学校の先生が保護者の要求に耐えかねて自殺したという事件を取り上げた報道がされていました。 卒業アルバムに自分の子より他の子が多く写っているから作り直して欲しい・給食費を払っているのだから欠席の時給食を自宅まで持ってきて欲しい…等々。 冗談でしょうと思うような内容に驚いてしまいます。 学校の先生方は何より生徒達に良かれと保護者の意見を聞くうちに、段々と要求がエスカレートしてしまったと報道されていました。 私も小学生の父親で、学校の連絡文書は確かに読んでも判りにくいこともあり、連絡内容を誤解したからといって学校へ怒鳴り込んだりはしませんが、世の中にはいろんな人がいるものだとつくづく感じました。 向洋では、保護者の皆さんにお願いや連絡の文書を出す場合、急なお願いにならないように、また連絡が早すぎて忘れてしまわないようにと、文書を出す時期から配慮致しているつもりです。また、その内容についても複数の職員が読み直ししてこちらがお願いする内容通りの文章になっているか確認致し、文書を出した日にちと出した文書も記録として保管しております。 行事などは園便りや連絡帳さらに掲示板でお知らせしていますが、それでも知らなかったという方もいて悩みの一つです。
 今は、個の時代と言われていますが、私たち人間は誰かの世話にならなければご飯も食べることが出来ません。 ご飯、おかず、着る物に電気やガス等々、大きな社会の中で生活していかねばならない現実を自覚することが必要なのだと思います。 子ども達の笑顔は規則正しいメリハリのある生活の中から生まれるものと思います。
 保護者の皆様には、この一年大変お世話になりました。