平成18年7月 園便りより

       すくすく伸びている芝生の上に寝転がって… 本当に気持ちよい園庭です。

  福祉施設利用者の声を ということで施設第三者評価という制度が一昨年から実施されております。 元々老人ホームや養護施設など、通園ではなく宿泊施設に対して行われるものですが、デイサービスや認可保育園でも取り組みが始まりました。 その公正な評価を出すために評価員の実習場所として向洋保育園は昨年から協力しているところです。 認可保育園には毎年行政の監査が実施され、お金の使い道や部屋の面積、保育士の数などに厳しいチェックを受けているのですが、利用者が望んでいる評価とは少しずれがあるようです。 給食の内容や保育時間、送迎時の対応などを調査し、職員からも職場の雰囲気や処遇について聞き取り調査を行います。 昨年の実習で向洋は、とても良い評価を戴きましたが、「いろんな事項に対する文書マニュアルを充実されたほうが」というご指摘も戴きました。 早速、いろんな事項を文書化し全職員に配布し改めて職務内容の統一を図ったところです。  保育園長の中には、保育所は常に幼稚園や他の保育所と比較評価されているという声もありますが、レストランなどは他のお店と比較して味・雰囲気、価格など簡単に比較評価できますが、保育所などの施設はなかなか比べられることも少なく、また利用されている方も通っている施設が平均的だという錯覚に陥ることもあるようです。 そのような面からも第三者評価は意味あるものなのかもしれません。 今後、公立学校にもこのような制度が導入されれば良いと思っています。 学校側も第三者の公平な評価を受けることによって、親があまりに自己中心的な要望を行ったときに「適正な教育サービスを提供しています」と反論できるのだと思うのです。
 さて、向洋では保護者の声をお聞きするべく意見箱を設置しておりますが、「中岡先生は子どもを叩くのでは」というご心配の意見、「園長に挨拶したが返事が返ってこなかった」とのご意見を戴きました。 中岡先生は男性保育士として女性とは違った感性を持ち園での父親役を担ってくれていますが、子どもの人権を尊重し体罰などは行っておりませんのでご安心下さい。 園長が挨拶を返さなかったという件についてはたぶん聞こえなかったと思うのですが、もっと愛想良く挨拶に心がけたいと反省しているところです。