平成18年3月 園便りより
何日も前から楽しみにしていた雪遊び! ソリで滑ったり雪だるまを作ったりして楽しみました。
三月、園庭の枝垂れ紅梅も満開です。 きく組の子ども達にとっては保育園で過ごすのも最後の月となりました。 残り一ヶ月、楽しい思い出を沢山作りましょう。 楽しいといえば、先月の二十二日にはみんなが楽しみにしていた「雪遊び」に行ってきました。 前日暖かい日が続いたので少し雪が少なくなっていましたが雪遊びには十分な量で、ソリのスピード感を皆で楽しみました。 さて、子どもに関わる痛ましい事件がまた起きてしまいました。自分の子が他と馴染んでいないのではと思いこみ、幼稚園児二名を我が子の前で刺し殺すという犯行で、あまりの短絡さに驚くばかりです。 そういえば数年前にも幼稚園で保護者間の人間関係に悩んだ末、相手の子どもを殺害するという事件もありました。 二つの事件には容疑者の悩みの深さは回りから察することが出来ず、また自分と他の保護者との人間関係なのに、その子どもに憎しみを向けるという共通点がありました。 何となく気に入った仲間が集まってサークル活動が始まることは素敵なことです。 でも、仕事やPTAなど、ある目的で集まらなければならない人の中に自分とあわない人がいるのはとても苦ですね。 お釈迦様が説かれた四苦八苦という言葉、その八苦のひとつに「怨憎会苦」という嫌いな人と会う苦しみを表した言葉があるくらいですから。 容疑者の彼女らは、苦手な人と会わないで済む方法をいろいろと考えるうちにとんでもない方法をとってしまいました。 いろいろと嫌なことは多いし、どんな災難に出遭うか、いつ何が起こるかわからないのが私たちの人生ですが、呪文やお祈りでそれらを避けることは出来ません。 嫌なことから逃げ出したり、嫌なものそれ自体を排除しようとせずに、ちょっと見方や考え方を変えて自分が嫌だと思うことと上手く付き合っていかねばならないのでしょう。 でも、そういう私などもつまらないことで悩んだり嫌なことは放り投げたいと常々思ってしまうのです。 向洋の子ども達には将来、いろんな角度から物事を見られる力と嫌なことでもそれと上手く付き合っていける柔軟さを持ってもらいたいと願っているところです。 |