平成18年2月 園便りより
きく組祖父母との新春お餅つき! 温かいお餅をクルクルと丸めて… 美味しいお餅が出来ました。
今年の冬は例年になく寒く、風が強く、北国では大雪です。 ニュースで報道される雪深い山村での生活は私たち南国の者には想像できない厳しさでしょう。 雪を求めて貸し切りバスで出かける南国、津久見の暖かさにあらためて感謝しているところです。 昨年四月号の園便りに、ニッポン放送の株をライブドアが買い占め…という話題を書きましたが、先月はライブドアの株取引に関して違法性があると捜査が入りニュースを賑わしました。 実際に何か作っているとかサービスを提供しているのではなく、実体のない虚業だったと報道で評論されていました。 ライブドアの社長は、テレビや新聞を賑わし高い人気を得ていましたが、風評だけで物事を判断してはならないというよい教訓になった気がしています。 人の意見や言葉はそれを聞く人によって大きく違うことがあり、違うことの方が多いのでしょう。 同じ風景を見ても、同じ映画を見ても、友達や夫婦、親子でもそれぞれ違う捉え方をするのでしょう。 それぞれ受け取る人の気持ちによって、真っ赤な美しい夕日と見えるのか、寂しい夕暮れと写るのか様々です。 「事実は一つしかない」という言葉をよく聞きますが、受け取る人の数だけ事実はあるのだともいえます。 また、自分はこんな風に人と接していると自負していても、他からの評価はまったく違ったものになっているのかもしれません。 人の噂や、風評で物事や人物を判断するのではなく、じっくり調べたり、腹を割って話し合ったりして虚像ではなく実像と向き合っていかねばならないと感じたところです。 みんなが欲しがるから自分も欲しい、皆が良いと言うからブランド物は良いものだ、ではなく自分はどんな判断をするのか、自分の考えをしっかり持ちつつ、独りよがりにならないように自分を戒めなくてはならないのですが、私にはなかなか難しいと思ってしまいます。 ライブドア事件についてのインタビューで「株で一攫千金を狙わずに地道に働こうと思いました。」と語った方がいました。 地道、真面目が何よりだと私も感じています。 |