平成16年9月 園便りより

 日頃の状態を見ていただくために向洋保育園では保育室の様子を離れたホールから見ていただく
モニター参観を行っています。    もも組の参観でスクリーンに見入るお母さん方。

 うだるような暑さもお盆を過ぎたあたりから和らいで来たように感じます。 夏のボランティアや保育実習生に園視察など、八月はいろんな方が来園してくれました。 月末には「嫌なお客」猛烈な台風もやって来ました。 これほど強く長時間暴れた台風は私も初体験です、園では玄関植え込みが倒れてしまいました。 皆さんは被害ありませんでしたか。 
 視察においでた先生方と、園舎や日々の保育内容について話をしました。 私もいろんな園におじゃまして、沢山の園長先生を存じ上げていますが、保育園はそれぞれの園毎に違った雰囲気を持っていて様々です。 しかし、ほとんどの保護者は一つの園だけを利用されていますので、保護者側から他園との比較が行われにくい状態です。 そこで視察研修で園職員が他園を視察し良いところをどんどん取り入れて保育界全体のレベルアップが必要だと考えています。 それでも認可保育園ならば児童に対する職員数や床面積など下回ってはならない基準が定められていますので、安心ですが、無認可だとそのようなものがないために注意が必要です。
 ところで、私は、連続ドラマなどはあまり見ないのですが、いまNHKで放送されているドラマでは保育園が舞台ということで何度か見たことがあります、失礼ながら笑ってしまうような場面が多くて… お弁当の話や、借金で閉園するなど、シナリオで設定されている保育園は無認可なのでしょうが、見ていて気恥ずかしくなるほど現実と違っている気がします。ドラマを見た人が、「保育園ってこんな感じなの」と印象を受けたなら少し迷惑だなと感じています。
 考えてみるとニュースや報道番組でも、発信者の考えで編集されたりキャスターの個人的なコメントが付いたりして、生のニュースを私たち視聴者が自ら考える事が難しくなっています。
 同じように、いろんな育児方法や幼児教育論が放送されてます。それらが正しいと思われるかもしれませんが、そうとも言えないものもあるようです。 それぞれの家庭環境、お子さんの気質等々、子育ては千差万別で、保育や育児に決められた方法は無いと思うのです。 もっと柔軟的でもっと変化に富んでいるのが子育てなのだと思います。 テレビや雑誌の情報に振り回されることなく、子育てを楽しみながら子どもの成長を見守りたいものです。