平成16年11月 園便りより
すみれ組は秋を探しに探検に出かけました。
道端の虫や草花を見つけては、友達同士でいろいろ話して盛り上がっていました。
楽しみにしていた運動会はあいにくの雨模様。 でも子ども達の元気良い歓声で楽しい一日を過ごすことができました。 お手伝いいただいた保護者の皆さん本当にありがとうございました。 十月は、運動会当日の雨だけでなく台風も数多く通過し各地に大きな被害が出た月で、新潟では大きな地震も発生してしまいました。 いつも何気なく使っている電気や水道が使えなくなったり、自宅での生活ができなくなった不便さを考えてみると大変だなぁと理解できそうですが、実際、その立場になってみないと本当は解らないものなのでしょう。 いくら頭で考えても「身をもって経験する」という言葉があるようにその人の気持ちや心情は簡単には察せないのではないかと思います。 保育においても、子どもの気持ちは簡単には理解できないのかもしれません。 なぜぐずっているのか・どうして腹を立てているのか… またその原因が解ったとしてもどのようにアプローチすればその子のためになるのか…要求を聞き入れるのか、または見守るだけにするのか、 常に考えて保育を行わなくてはなりません。 同じような場面でも個々の性格の違いなどから同じ対応では上手く行かないことの方が多いようです。 人に対する接し方、相手の気持ちになっての行動や言葉かけは学校で習うものではなく、先生や友達との関わりによって自然に習得していくものですから家庭や保育園での何気ない子どもに対する態度に気をつけなければならないと感じています。 さて、日々の生活の中で電気や水道の重要性は、台風や地震などのニュースで報道されているとおりですが、「安全」という目に見えないものも極めて大切です。 安心して外出できて買い物ができ、お家の中で団らん出来るのも安全な地域社会があってのことです。 その大切な安全が無い国、イラクでまた、日本人が武装集団に拘束されてしまいました。 危ないところに遊びに行って、当然の結果だという声も聞こえますが、「イラクの人のためにやっている…」と肩に力の入っている方よりも「あぁ軽率だったなぁ」と反省している人に同情してしまいます。 安全だといわれているこの日本でも、自宅に賊が押し入って殺害されたり、登下校中の学生が犯罪の被害者になったりというニュースも珍しくなくなってきました。 電話を使ったおれおれ詐欺も後を絶ちません。 騙してお金を盗ったり、人に危害を加えたり… そんな事とは縁のない平和な保育園のような社会が実現してほしいものです。 |