平成15年4月 園便りより

     菜の花も満開で春真っ盛り。 天気のよい日はもも組もお外へお散歩に出かけます。 

 新年度が始まりました。  
 先日行われた第五十四回卒園式は、保護者の皆さん・青江小学校長・硬筆の高浜先生・戸田善弘さん(当法人理事)が臨席され、とてもすばらしい卒園式でした。 卒園児・保護者に職員それぞれ想い深い卒園式ではなかったかと思います。 卒園児には、卒園後も向洋保育園に対して自分のお家のような感覚を持ち続けて欲しいと感じております。
 今回、全国的な厚生労働省の通達で、定員の見直しがなされ、平成十五年度は、百二十名の定員となってのスタートです。 新しいお友達も入園し在園児もそれぞれ進級して保育園全体が新しい活気に満ちているように感じられます。 定員が増え、沢山の方に利用していただけることはとても嬉しいことですが、反面個々の要望にお応えすることが難しくなりがちです。 しかし園の児童数が多くなりましても、個々の子ども達をじっくり見つめていけるよう一層努力いたしたいと思います。 
 さて、雲行きの怪しかった中東では戦争が始まってしまいました。 アメリカの理屈も解らないではありませんが、なにも戦争を仕掛けなくてもと思うのは私だけではないはずです。 過去、お酒は社会の悪だ、という理由から禁酒法を始めたり、禁煙運動・反捕鯨等々、理想に向かって突き進む姿勢が、違う視点で見ると傲慢であり無鉄砲であるとも感じられます。 若さとエネルギーに満ちた国ではありますが、反面その若さが強硬な姿勢として表れているのかもしれません。 意見の違いがあってもそれを大らかに認められる世界であればと願っています。
 保育園でも、子どもの立場・保護者の立場・職員の立場… いろんな考えと立場がありますが、他者の意見をじっくり聞いて、それぞれの考えを認め合いながら最良点を見つけ出すことが出来るようにありたいと感じております。