平成13年10月 園便りより

 天気にも恵まれて、待ちこがれていた修園旅行!
    一日たっぷり楽しみました。 「バツまる」とハイ! ポーズ。 

 秋空の気持ちの良い日が続いていますが、さて今年の運動会の天候はどうでしょう。 子ども達も毎日の練習に熱が入っていますし、二年続いて雨でしたので今年は晴れてくれると信じています。
 さて、アメリカでの同時多発テロのニュースには驚きました。いろんな意見の対立はあるでしょうが、あのような暴力行為では何も解決できないと思うのです。
 イスラム本来の考えでは平和を尊び女性や子ども、武器を持たない敵を殺すことは罪だという教えだそうです。 しかし度重なる内戦の影響で教育水準が低下しコラーンを読めない(文盲)人が増え、原理主義者(タリバン タリバンとは神学生という意味)が勝手にコラーンの誤った解釈を民衆に広めたために生じた悲劇だと思われます。 物事を客観的に考える力を持たないと信じられない悲劇を生むことになり、オウムの事件と何がしら似たところがあるように思います。 宗教に限らずいろんな多様性を社会のルールの中で尊重する事が大切だと感じています。
 テロの報復として世界中がきな臭い雰囲気に包まれていますが、日本も微妙な立場です。 前回の湾岸戦争では巨額の援助をしたのに「金だけ出して卑怯なやつ」と世界から批判を受けました。 アメリカ支援を全面に打ち出すことも大切ですが、西洋とは違う東洋の思想、白人とは違うアジア人種の出来ることが有るような気もするのです。
 テロが行われた日は、保育所安全研修を県警の講師を招いて行っていました。 国内でも池田小学校事件など身近にも考えさせられる事件が多発していますが、不審者を絶対に保育所内へ入れない様にすることは非常に難しく、育児相談等保育園機能の低下も招きます。 保護者、地域住民が気軽に立ち寄れる保育園の雰囲気こそ「あれっ変な人がいる…」という警戒に結びつき、保育園としての機能も強化できるのではと考えております。
 保護者の方には実践して戴いておりますが、講演ではお迎えに日頃と違う方が見えられるときには事前に電話連絡をいただくことが大切という事も指摘されていました。
 今後とも、地域、保護者と一体化した保育園を目指そうと思います。