平成13年5月 園便りより

 良い天気 園庭でシャボン玉で遊びました。 嬉しそうな顔ですね。 

 新年度スタートから一ヶ月、段々と新しい環境に子ども達も慣れてきたようです。 例年、向洋では、年度途中からの入園者が多く、新しい環境に慣れていない新入園児も落ち着いたクラスの雰囲気に安心しすぐ打ち解けていたのですが、4月は例年になく入園者がまとまっていたものですから、うめ組は既に慣れていた子どもまでつられて… とてもにぎやかな一ヶ月でした。
 昨年、厚生省より社会福祉施設における苦情解決の指針という通知が行われました。 これは、老人福祉・身障福祉等と共に保育所でも行うように指示されているものです。
 今まで日本の福祉は行政が行うもの、提供する福祉サービスの内容に利用者は文句を言えない状態でした。 サービスの質は行政が監査で確認し問題ある場合には認可の取り消しを行う という方法がとられてきたわけです。 アメリカの施設では、サービス内容を利用者との契約で取り決め、契約違反のある場合には違約金を支払うという商取引の延長として福祉サービスを行っています。
 保育所では利用者が施設を選択する制度が平成十年から取り入れられましたが、他の福祉施設では利用者が施設を選ぶことが出来ない仕組みになっています。 選ぶことが出来ない施設で、提供されるサービスにも苦情を言えないということは大いに問題で、この様に苦情処理の指針という通知が行われたのでしょう。
 保育園でも苦情処理を行うためには、どこまでが保育園のサービスか?、どこからが利用者のわがままか?の線引きが難しいところです。 突発的な事でお迎えが遅くなったりすることもあると思います。その様な場合でも、利用者(保護者)の側に立った保育園でありたいと思いますが、日々の保育所職員と保護者の皆さんの良好な人間関係無くして柔軟な保育は実行出来にくいものです。 どうぞ宜しくお願いいたします。
 なんだか今月は、福祉科の学生へ講義している様な文になってしまいました。
 まぶしい五月、今月も子ども達と楽しく過ごしたいと思います。