平成13年1月 園便りより
新年おめでとうございます。 保護者の皆様のご支援で無事今年も年を越すことが出来ました。 さて、西暦2001年 二十一世紀の始まりです。 私が子どもの頃二十一世紀になれば自由に宇宙旅行が出来るとか、ロボットが何でも仕事をやってくれて、みんなが自家用ヘリコプターを持って交通渋滞もなくなっている…というように思っていました。 有名なSF映画「2001年宇宙の旅」でもそうですが、ほとんどの人が私と同じような思いだったのでしょう。 しかし現実は… 想像のように物事は進みませんでした。 いまだに交通事故は起こるし、病気にもかかる、世界各地で紛争も絶えません。 それでもテレビは当たり前、衛星放送も自家用車も携帯電話も昔はSFの中だけの話でしたが今では持っていない人の方が少ないといわれています。 電気電子通信分野の発達はめざましい限りです。 この原稿を書いているコンピューターの性能も二十年前何千万円もした大型コンピューターの性能を遙かに越えています。 ただし人工知能の開発はまだまだ難しいようです。 知能というものは機械を組み立てたり、複雑な計算を行う事とは根本的に違うものなのでしょう。 二十二世紀になっても、自分で考えて行動できる人工知能の完成は難しいのではと思います。 自分で考える ということは感情が必要ですし、その感情がどのように創られていくものなのか計算では解き明かせないものだと思います。 子ども達が保育園で過ごす期間は、心地よい・満足・不安・不満など、またそれらが入り混じった複雑な感情形成の大切な時期です。 今年も、子ども達の大切な時期を一緒に過ごす責任の重大さを再認識しながら笑顔あふれる一年を過ごすことができればと願っています。 保護者の皆さん、昨年に引き続き今年もどうぞ宜しくお願いいたします。 |