平成12年6月 園便りより

   日によって、気温の変化が大きく体調を崩しがちのこの季節。
健康管理には注意が必要ですね。 先日、日田では三十四度まで気温が上がったそうで、もう夏ですね。
 保育園に勤めていると、いろんな相談を受けたり、個々の子ども達について考えさせられることが多くあります。 機械や数学の場合、問題に対する答えは決まっている場合がほとんどですが、保育園でのいろんなケースは同じような問題でも全然答えが違っていたり、受け取る側のその日の気分で誤解を生じたりと、大変です。 私は常々保育「子育て」に答えは無いと思っています。 いろいろと悩みながら子どもと共に親も保育者も成長していくものではないでしょうか。 大分県保育連合会が主催している「大分子育てハイパーネット」にも毎月、本当に沢山の悩みの相談や質問が寄せられ心理判定員の金子先生や藤本小児病院長のアドバイスを戴きながら回答しています。 子育ては、育てる側の心の持ちようで苦痛になったり、楽しみになったりするものではと思います。
 さて、保育団体での研修で、野田聖子元郵政大臣の話を聞く機会がありました。 講演の中で「昭和三十年代までは親子の関係は上下関係がしっかりしていて、親の持つ社会常識から外れた行動を子どもがとった場合厳しくしつけていたが、昭和四十年代以降、友達のような親子関係を望む親が増えそれを実践する人が増えてきたと思われる。 友達のような親子関係を望んですばらしい家庭・家族を作られた方も沢山いるが、その方向が少し違った場合修正することがとても困難になるのでは、親と子どもが対等であっては問題が生じるのでは…」と話しておられました。
 私も同感で、子どもは家庭の宝であっても、決して王様であってはならないと思うのでが、みなさんはどうお考えでしょう?