平成11年9月 園便りより

  今年の夏は、雨が多く盛り上がりに欠けた夏 という感じではなかったでしょうか?。 今月は運動会を予定しています。 保護者のみなさまにはいろいろとご協力いただくことも多いとは思いますがなにとぞよろしくお願いいたします。
 九月は私の誕生月でもあります。 誕生日を家で祝ってもらった記憶は父母には申し訳ないのですが無いのです。 「誕生日は誕生者が父母に感謝する日」と父は言っていましたし、何の日は何をしなければならない…という感覚が私の家にはなかったようです。
 今年、私は三十代最後の年となりました、向洋の保護者としては年輩の部類でしょうね。 自分の子供時代と、現在を比べてみると物質面は様変わりしているように思います。 テレビは小学校にあがるまでなかったですし、自家用車は私が免許を取るまでありませんでした。 プリンを初めて食べたのは小学校高学年だったでしょう。 大分への買い物などは年に一度くらいではなかったかと思うのです。 食べる物の種類、交通の便、身の回りの品々…どれをとってもすごい変化です。(でも、二十代の方の子供時代とはだいぶ状況が違うでしょうね。)
 今後は物質面等の変化は少なく(自家用車が電気自動車に変わるくらい?) 人々の心の変化が生じていくのかもしれません。
 会いたい人と話をするには直接会って話をしていた時代と、いつでも携帯電話で話せるのでは大きな違いです。 関わりを持つ人は今以上に増えるでしょうが、それぞれの関係が薄くなるのではと思います。 希薄な人間関係を身の回りの「もの」で補って生活していくなんて、味気ないと思いませんか?
 いろんな技術は技術として使いながら、人間味あふれる社会を子ども達に創ってもらいたいと思うのです。