平成11年3月 園便りより
先日、人間の体内時計についてテレビで実験していました。 窓や時計もテレビやラジオもない部屋に四日間閉じこめて、 自分が感じている時間を報告する というもので、同時に、体温や脈拍なども記録していました。 結果は、体温の高いときには時間をゆっくりと感じ、体温の低いときには早く感じるという結果が出たようです。 成人の体温は午後四時頃をピークに上下していますが、そのころ感じる時間の感覚は遅く、体温の低い夜や朝方は早く感じるそうです。 一日などの短い期間でなく、人の一生で考えると…子どもの頃の平均体温は高く高齢になるほど平均体温は低下します。 小学校一年から六年までの期間と成人してからの六年間では、私の場合、小学校の方が倍近く長かったように感じるのですが、皆さんはいかがでしょう? 自分の経験に照らし合わせてとても納得した実験でした。 子ども達が保育園で生活する時間。 子ども達が、一日の保育を実際よりも長い時間に感じているのならば、一層丁寧な保育を心がけて行かねばと感じました。 長い時間(感覚的に感じる長さ)での経験による記憶は、強く残るのは当然です。 子どもの頃の記憶ってずーっと残っていませんか? 「三つ子の魂百まで」ということわざもあるくらいですから。 さて、平成十年度も最後の月となってしまいました。 今年度、向洋保育園は創立五十周年という節目の年でもありましたが、 皆様のご支援と職員の頑張りによって、児童数が少ない津久見という土地において「もう入れない」という状態まで入園者があったことに深く感謝いたしております。 次の半世紀へ向けて新たな一歩を踏み出せる事が出来るか?という大切な年度だったと感じています。 |