平成11年12月 園便りより

   「これが美味しそう」   みかん畑で美味しいみかんを沢山採りました。

  今年は、暖かい日が多いと喜んでいたのですが、さすがに気温も下がってきて冬本番の到来です。 少し動くだけで汗が出ていた夏の日が嘘のように感じますね。
 さて、この数年児童福祉に対する注目度が大きくなっているようです。 高齢化と少子化はお互い深い関係にあって、どちらか一方の政策では不十分と言われています。
 結婚や出産は個人の問題で、他人が立ち入ると人権問題にもなりかねませんが、子どもができても安心して生活できる環境整備を行って少しでも子どもを産み育ててほしいと行政も考えているようです。 この数年、保育所への入園率が全国的に急上昇した背景には、0歳保育の推進、産休・育休制度の充実等々、社会的背景が大きな影響を与えているようです。
 また、十年前の母親に対する調査では、小さいうちから保育園に預けるのは可哀想と思う人が四十%近くいたのに対して、現在では、仕事はもちろん映画・演劇鑑賞等のレジャーや一泊程度の小旅行においても保育園へ預けたいと考える母親が増えてきているそうで、母親の時間だけでなく自由な時間を求める女性が増加しているようです。
 子育ては、もちろん大切で楽しく、反面大変な作業ですが、どこかで一息入れることも必ず必要なことだと思うのです。 これからの保育園はそんな支援も行う必要が目の前に来ているのかもしれません。  子育てに対して不真面目な人「放任・虐待等」、真面目すぎて余裕のない人「東京での幼児殺害事件など」と両極端の人が増えてきたのでしょうね。 今回、政令改定で、児童虐待や放任の保護者を発見した場合、保育所は児童相談所へ通告する義務が生じました。 都会では何日も着替えないで登園している子も多いと聞きます。 そんな保護者に対して保育園が指導監督する時代なのですね。
 ますます、認可保育園の責任の大きさを感じています。