平成11年1月 園便りより

   新年明けましておめでとうございます。
 いろんな園のあるなか、向洋を選んでいただき有り難く思っております。 選んでいただいたからには、向洋に通っているメリットが見えるようにすべきだと考えております。
 日々の保育は保護者の方には見えにくい部分ですが、連絡帳を使い担任が毎日の園での様子をお伝えすべく努力しています、またアイデアあふれる給食と共に、年末にお渡ししたカレンダーや、この園便りは、目に見えるメリットの一つだと思うのです。 園長の趣味と言われればそれまでですが…。
 「自分の子」に対してどの様な保育サービスを提供してもらえるのかが、保護者の第一の関心ではないでしょうか。
 友達との関係等、集団という特性を活かしながらも、もっと細やかな、それぞれの子どもに応じた保育サービスを保護者のご協力をいただきながら実行できればと考えています。
 さて、先日ある育児雑誌の質問のページに少し引っかかることが書いてありました。 それは、「おもちゃ売場で買ってほしいと子どもがだだをこねて困る」という質問に「欲しいだけ与えて欲求を満たせば次回から聞き分けが良くなる」という回答でした。 本当でしょうか?
 私は、だだをこねて買ってもらえれば次回も買ってもらえるという学習をすると思います。
 泣いていても、その場から引き離す(欲しがるものから遠ざけて、子どもに環境の変化を与える)事の方が効果的だと思うのです。 また常日頃から一度買わないといったら絶対買わないというルールも必要でしょう。
 その雑誌には回答者の名前もなく、少し無責任だと思うと同時に、書かれていることによって振り回されるお母さん方も多いのだろうと心配してしまいました。
 子どもはそれぞれの家庭の重要な一員ですが、決して王様であってはならないと思うのです。

最後になりましたが、保護者の方々から「向洋保育園」と呼ばれるのではなく「うちの保育園」と呼んでいただけるよう、今年も頑張りますので、職員一同宜しくお願いいたします。