平成10年10月 園便りより
みなさんは、どのくらい小さい頃の記憶があるでしょう。 私の場合一番古い記憶は三歳頃でしょうか、同じ年のいとこが園服に「さくら組」と書いてもらって自慢していたのを覚えています。(私自身、向洋保育園出身で、その当時から年齢別のクラスの名前は今と同じでした。) また、同じ頃の記憶でしょうが、別府亀川の国立病院に入院していた記憶は鮮明に覚えています。 人間は日常と違うことがあれば強く記憶に残るのでしょうか?その傾向はあるようですが、何でもない日常生活のある部分をはっきり覚えていることもあるようですね。 たぶん経験した事を写真やビデオで繰り返し見ていると、もう少し小さい頃からの記憶が成人しても残るのではと思います。 皆さんもどのくらい古い記憶まで思い出すことが出来るか、ご夫婦で話してみると面白いかもしれません。 さて、それ以前の覚えていないもっと小さい頃の記憶は完全に消えてしまったのではなく、消えたように思える記憶が人格形成の重要な部分を占めているといわれています。 保育園でこれらの大切な時期を過ごすのですから、保育園職員の責任は重大です。子どもの個性や自主性を伸ばしつつ、集団生活の中でのルール、他の人への思いやり等を両立させて行かねばなりません。 とても難しい問題です。 「優しくて厳しくて大好きだった先生」と子ども達に記憶されるよう向洋保育園の職員一同努力したいと思います。 最後になりましたが、保護者の皆様のご協力ですばらしい運動会を開催できたことを深くお礼申し上げます。 |