夜間の海は日中とはずいぶん違う。 車のように船にはヘッドライトはついていないので、不思議だと思っていた。
実際夜間に船で走ると、車のヘッドライト程度の灯りでは数メートル前しか見えない事がわかる。 しかも、そんなライトを点けると幻惑されて他の物が見えなくなる。 雨や新月以外の夜は思いの外明るくて島影もよくわかる。 月が明るい日はかなり遠方の島や半島もわかる。 行き交う船のシルエットも結構確認できる。 小さな航海灯で何マイルも先の船が確認できるのだから人間の目もたいしたものだ。
だだ、意外に感じられるでしょうが港に近づくと危険度が上がる。 なぜならば、停泊している貨物船の錨泊灯と背景の街の灯が混ざってわからなくなる。
ごまがら号ではずいぶん怖い思いをした。 JSRが操船し私は後部デッキにいた時、突然警笛がなり、サーチライトの光を浴びた。 見ると前方かなり近くを右舷から大きな貨物船が横切ろうとしている。 あわてて右に転舵し回避した。
(海上では右に見える船が優先。 船の右舷には緑色の灯火 左舷には赤色の灯火と決められている。 緑が見えればこちらが優先。) 背景の街の灯に貨物船が紛れて気づかなかったのが原因でした。
平成21年8月27日は、ゆいとイカ釣りに出た。 出港時に小さなブイにGPSマークを付けていたので確認していると目の前に停泊中の貨物船の船尾が迫っていた。 あわてて急転舵 ほんとうにギリギリでの回避でいつまでもドキドキした。 やはり、夜間はレーダーが必要です。 それに、上記2例とも同乗者が見張りをしていなかった。 操船者だけでなく同乗者も常にしっかり見張りを行う必要を感じた。
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