係留場所の岸壁には沢山船をつなげるように、槍付け(船首が岸壁に向いて)で船を留める。 浮き桟橋に横付けできるような環境は高額の利用料を支払うマリーナ等のやり方だ。
だから、船を岸壁から離すために船尾先に係留アンカーを入れてブイを浮かべる。 ブイに付けた滑車で船を岸壁から沖へ出す。 係留アンカーが効かないと舳先がコンクリートに当たって壊れてしまう。 風のない時ならばまだしも、大きく船が揺さぶられるようなときは一晩で船首が無くなってしまうこともあるらしい。
係留ロープが切れることはまず無い。 現在の化学繊維ロープはとても丈夫で、何年も使って牡蠣や海草が付着した物でも強度が極端に低下しない。 問題は、係留アンカーだ。
係留アンカーを設置して直ぐは、底に刺さっていなくて、テンションをかけるとズルズルと手前にずれてしまう。 また、引き潮の時にパンパンに引っ張っておくと満ち潮で船とブイの浮力でさらに引っ張られアンカーが抜けることも。 設置して時間が経つとアンカーが効いて強度が上がる。 しかし、数ヶ月~数年経つとアンカーが電蝕により痩せてロープをつないでいる環が取れることも多い。現在使っている係留アンカー
亜鉛どぶ付けメッキで電蝕にも強くなんといっても重い。
スプリング効果を狙って、丈夫なゴムベルトでアンカーとロープを接続している。
係留アンカーが外れて、船首が岸壁に
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