
流石に先月は寒い日が多く、北国では記録に残るほどの積雪で雪国の冬のご苦労を想像し、ほぼ雪の降らない津久見の有り難さを今更ながら感じているところです。
園庭の枝垂れ梅がそろそろ満開になります。 毎年きく組が卒園文集の表紙として枝垂れ梅の前で記念撮影していますので、満開の枝垂れ梅は年度の終わりを感じます。この園舎が落成した時(平成十四年三月)に保護者の皆さんから戴き、二十三年経過して随分この木も大きくなりました。
今月で、きく組の皆さんは卒園。こうめ・ここうめ組から通園してきたお子さんも多く、立派に成長した子ども達を送り出す喜びと、手元を離れる寂しさを感じています。 29名と大人数のクラスでしたので、ポッカリと穴が開いたように感じられるのでしょう。
先日、津久見子育て会議が開催され、子育て世代の要望や必要インフラについて津久見市の有識者で検討会が行われました。 令和になってから津久見市内の児童数が激減していて、和順幼稚園・白梅保育園が休園してますし、カトリック幼稚園も定員を35名から25名に縮小する案が提出され、子育て会議委員の総意で認められました。定員数を減少すると一人あたりの運営単価は増加しますが、集団生活が出来ないほど児童数が減少すると園の存続が危ぶまれます。
まだまだ市内の児童数の多かった平成の初め頃、向洋保育園は全児童数39名という記録があります。 旧園舎はボロボロ、土地は借地で狭く、本当に後が無い状態でした。このままではダメだと資金調達・土地の確保とそれは大変な作業で眠れない夜も多かった記憶があります。
いろんな方々からの援助や協力によってこの園舎が出来た時は本当に嬉しかったです。
当時はまだ津久見市に小さな子ども達が沢山いましたので、園舎という保育環境、それに運営面を見直して、その内容を保護者に広報することでその後二十年を超えて安定した運営を続けることが出来たと思っています。
勿論、何よりここで勤務されている先生方の創意工夫と保育に対する向上心が向洋を引っ張って来たのだと考えています。
児童数減少で津久見市の児童予算も減少し、延長保育時間は来年度、午後八時が午後七時までと一時間短縮される予定です。
これからも向洋は地域の保育園として努力して行く覚悟ですが、急激な人口減少・児童数減少で他園が定員を縮小する中、向洋の定員規模を維持できるのか非常に難しく感じています。
さて、各クラスは進級に向けての準備が進んでいます。
来月、 小学校へ入学するきく組は新しい環境への期待に胸を膨らませていることでしょう。それぞれのクラスが、年度最後の月を充実して過ごせるよう願っています。
少し介護が必要になった母も落ち着いて、週三回デイサービスに通うようになりました。入浴サービスを受けて、とても気持ち良く楽しいと。その顔を見るとホッとします。きく組の卒園式は何日で何人卒園するのかと毎日のように聞いてきます。 いくつになっても向洋保育園のことが気になる母を見て、有り難く感じています。
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