園長の部屋 令和6年12月


毎月、交通教室を実施しています。11月は、パトカーが来園してくれました。園庭で、記念撮影。
子ども達は、格好良いパトカーが大好き!サイレン音にびっくりしていましたが、嬉しそうに乗せてもらってました。


    


 
 急に寒くなりましたね。保育室には床暖を入れました。冬が始まったなあという感じがします。
 
 今年の冬は例年並みの寒さになるようで、昨年よりは冬らしく感じることでしょう。 園ではお楽しみ会に向けて練習が進んでいます。本番まであとわずか、子ども達の素敵な笑顔を期待しています。
 先日、ベルリンの壁が崩壊して35年と報道されていて、もうそんなに経ったのかと思いました。

 その時私は日本保育協会主催、厚生省後援の保育ヨーロッパ視察研修に参加していて二十日ほどの旅行中でした。 西ドイツ・ハイデルベルグのホテルで、ベルリンの国境検問所に人々が押し寄せているニュースを観て、凄いなぁ歴史の一ページだなぁと感じてました。 その後東ドイツは西ドイツに吸収され、ソビエト連邦も崩壊し激動の時代でした。
 その視察研修でイタリア、西ドイツ、フランスとスイスを回り、保育施設を視察しました。
 イタリアではモンテッソーリ式の幼児教育施設視察と、足を伸ばしてポンペイの遺跡にも、フランスはパリ近郊のムドン市に招かれて、公立の施設・父母の立ち上げた保育施設などを見学し、市長主催の昼食会にも招かれました。

 スイスとドイツの保育園も視察し、スイスではシャモニーのロープウエイで一気に4千メートル近くの展望台まで上りました。 
 成田から出国する時に同行の厚生省職員の後に続いてゲートを出ると係員が敬礼して見送ってくれました。(厚生省職員は公務出国なので公用旅券でパスポートの色が違うんです)なんだか気分良かったのを覚えています。 

 フランスの保育施設では、子ども達の給食のメイン料理をAとBどちらか選んで、食後にデザートまでついてることに大変驚きました。日本の保育園では三歳以上の主食は家庭から持参する仕組みで、いまだにその制度が続いています。向洋は平成九年から主食を含む完全給食を実施してますが、この視察研修で得た情報のお陰です。

 パリのシャルルドゴール空港から帰国する際に、X線検査で引っかかって別室に連れて行かれました。 同行のガイドは少し先に検査場を抜けていて一人でとても焦りました。 「これは何か?」と聞かれたのは携帯カイロで、ポータブルハンドウオーマー とか言っても伝わらず、袋を開けて暖かくすると係員はとても驚いていました。
 まだホッカイロが発売間もない頃だったのです。 軽機関銃を抱えた警備員が側に居て、本当にドキドキしました。 後でガイドから検査で爆弾かと思ったとか、ジャパニーズレッドアーミーかと思われてたと聞いて驚きました。 日本人って都合悪くなると苦笑いしてしまいますよね。その笑い顔が一層怪しく感じられたようです。

 行きはアラスカ経由でしたが、帰りはソビエト領内を飛ぶので領内は窓のシェードを上げないように指示されました。 現在、ロシア・ウクライナ戦争でロシア領内を飛行できず、アラスカ経由に戻ってとても時間がかかるみたいです。

 保育園勤務のお陰で素晴らしい体験を経験することが出来、本当に感謝しています。 現在、フランスやドイツは移民の影響で治安も悪くなり、ヨーロッパへの憧れも薄くなりましたが本当に良い体験でした。