先日は気持ち良い秋晴れの中、運動会を開催することが出来ました。
昨年同様昼までのプログラムとして観覧者数の制限もコロナ感染防止のため行い、皆さんのご協力を戴いて開催できたことに深く感謝いたしております。
大きな行事を経験し子ども達はそれぞれ一回り成長したのだろうと感じています。
コロナ感染も少しずつ減少してきましたが、感染者数が減少すると人出が増えてまた増加するの繰り返しになりそうです。 ワクチン接種者が更に増加し治療薬も普及して、感染しても軽い風邪の症状で済むようになればと願っています。
さて、我が家にはチャーコ・ココ・クーという猫が三匹います。
歴代九匹目だからクーです。30年以上猫を飼っていますが猫も個性がありますね。
猫をなでながら、「人間と猫(動物)は何が違うのか」とふと考えてみました。
猫(動物)も程度の差はあっても記憶力がありますが、明日・来週など今後の予想が出来ない事が大きな違いではないかといろいろ調べてみました。
人類が誕生して30万年以上経つのは化石から判明しています。 猿以上に声を使った意思伝達は出来ていたでしょう。
でも道具や墓の遺跡は7万年以前は発見されてなく、突然そんな機能を獲得できた事に研究者達は困惑していたようです。
数年前、それは脳の前頭部の発達を遅らせる突然変異という学説が発表されました。 人間は他の動物に比べて圧倒的に脳前頭部の発達が遅く、20代前半まで発達が続きます。
その長い発達の期間中に言葉の訓練を続けることで「頭の中の想像を他者に伝える能力が発達した。」という学説です。
「父は麺が好き」「母は父が麺が好きと言ってる」 「兄は母が父は麺が好きだと言っている」というような入れ子構造の言語は、世界中全ての言語にある機能で、頭の中に登場人物を想定し順序よく組み立てて考えないと理解できません。この機能は長い期間が無いと獲得出来ないそうです。
反面、前頭部の発達が遅いとリスクもあります。
早期に前頭部の発達が完了するチンパンジーの子どもは、母親から離れて冒険遊びをするが、水場に近づくことはめったになく 前頭部の迅速な成長で、水のある場所は危険なことを理解しています。
しかし人間の場合、5歳未満の溺死事故は多数発生するので、親の監督が重要だし、更に12歳までに複雑な言語を使う周りの環境が無ければその機能を獲得できないそうです。
前頭部の発達が遅くなることで、言葉の訓練が進み、想像出来る事が複雑になって今後の予想や計画を立てられるように進化したんですね。
想像力豊かに他の人の考えを共有できる能力を持った人間ですが、不安という負の能力も持ってしまいました。 自殺するのは人間だけです。
将来の不安を感じる能力の無い子ども達だからこそ、私達大人が深い愛情の基に育てていかなくてはならないと、猫をなでて考えが広がっていきました。
さぁ、10月も楽しい保育園でありますように。
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