園長の部屋
令和 3年3月
 

 


九重森林公園スキー場楽しかったね。  昨年は、まさかの雪不足で中止… 今年もコロナ感染でどうしようかと悩みました。
  でも、きく組だけでも雪遊びを経験させたくて何度も内容を検討し、感染リスクを極力減らして実施しました。

   

    

 年度最後の三月になりました。
振り返ってみると、コロナの影響を真正面から受けた一年でした。 園便りもすべての月でコロナに関する話題を書いてきました。 

 やっとワクチンの接種が始まりましたが、とても遅いという印象です。先日やっと承認が出ましたが、世界各国で接種が始まっているのに非承認なんて出せませんよね。 承認が早いと、ちゃんと検査したのか?という反論にあうことを恐れて、この時期になったのでは… と勘ぐってしまいます。 どんなデータや内容について協議して承認したのかそのプロセスを承認後でも公表すべきだと思います。

 昭和35年に厚生大臣になった古井善実は当時流行していたポリオ対策として、政府や医師会の反対を押し切って「全責任は私が取る」とソ連から生ワクチンを緊急輸入しました。ぐだぐだ言わずに責任をとるから一日でも早くワクチンを供給したいという強い思いに感動します。古井大臣のような人が一年早く登場していれば、私も小児麻痺に感染しなかったと思ってしまいます。 
 ワクチン接種する人員が足りないので短時間研修を受けた人にも注射を打たせる国もあります。 接種時の危険よりも感染の危険が大きいという判断で法律を変えたそうです。
 日本はコロナという緊急事態でもいろんな手順を頑なに守っていますが、緊急事態時の適応力不足だと思うのです。 自然災害・伝染病・他国からの領土侵略等一刻を争う事態に対して心配になります。
 いろんな人の様々な意見を協議して物事を決めていくのが大切ですが、いまだにワクチン接種に絶対反対という人も居ますのですべての人の意見をくみ取って物事を決めていくのは不可能です。 政府の決断力をもっと発揮してもらいたいと思っています。

 さて、森会長が問題発言で辞任し、後任に橋本聖子さんが就任しました。 森会長といえば愛媛丸がアメリカ潜水艦と衝突沈没した時にその報告を受けながらゴルフを途中で止めなかった事で当時大きな批判を受けました。 遠い場所での事故だからどうしようも無いと本人は考えたのでしょう。 まぁ無理からぬ事でもありますが、配慮が足りないなあと思っていました。 今回も発言の全てを聞くと女性云々の後に女性の有用性にも触れていましたが、発言を切り取り報道される事に対し配慮不足です。 でも、あの批判の嵐はちょっとね。 年寄りの発言が配慮を欠いていたで済まされなかったのか、なんか息苦しい非寛容な社会だなぁと思ってしまいました。

 さぁ、最後の一ヶ月。 きく組は向洋で生活した日々の記憶と共に小学校に就学します。 それぞれ新しい友達や学校の環境でこれまで以上に溌剌と生活してもらいたいと願っています。 他のクラスも進級に向けて取り組んでいます。 コロナで振り回された令和二年度でしたが、それぞれの行事を再検討し、これまでを振り返る良い機会でもあったと思います。これからも日々の活動についてマンネリではなく検討を重ねた保育を行っていこうと思います。