園長の部屋
令和 2年
 8月 



夏本番! 今月は、思い切りプール遊びを楽しみます。 
       きく組はプール大好きで遊び方もダイナミック! 日焼けして、どんどん逞しく成長する子ども達です。

   

    

 長雨だけでなく夏らしさを感じないのはやはりコロナウイルスの影響でしょうか。 明るく弾けるような夏のイメージとは今年は随分違う気がします。
 本来ならばオリンピック開催期間中で東京を中心にお祭り騒ぎのはずだったのに… 来年の開催さえ危ぶまれる事になるとは誰しも思っていませんでしたね。

 緊急事態宣言が解除されて、皆ホッとしたのも束の間。連日東京では宣言中を上回る感染者数で、2次感染が拡大しています。 五月の園便りに、温度と湿度上昇がコロナ拡散を防止してくれればと書いた願いは叶えられず、ニュースを見ていて嫌になります。

 感染した人の中には十分な防護を心がけていた人もいることでしょう。もし不用意な行動で感染したとしても、感染者は悪だという雰囲気は間違っていると思うのです。
 誰しも感染する危険性が有り、明日は我が身ですが大分は何週間も新しい感染者が出ていませんでした。つい先日数人出て、本人とその関係者は辛い思いをしていることでしょう。感染するとコロナよりも世間の目が怖い状態になりそうです。

 ところで、先日、医療従事者の向洋父母という匿名の封書が届きました。
 向洋のある職員がコロナに罹りやすい持病だから心配 解雇して欲しいと… 先月職員全員が受けた健康診断結果を確認しましたが、保育業務に従事出来ない職員はいませんし、特定の病だからコロナに感染するという論理も理解できません。  職員は勤務時間外も感染予防に努めてますし、その病だから解雇など人権侵害で医療従事者ならば守秘義務にも違反しています。

 その職員がいて怖くてたまらないと手紙に書かれていましたが、そうならば残念ながら退園をお勧めします。個別にお話しして納得いただけるようにしたかったのですが手紙に記名がないので…

 私も生後9ヶ月でポリオ(小児麻痺)に罹り身体に麻痺が残りました。ポリオは感染症で怖い病気ですが、その後遺症でとやかく言われる科学的根拠がありません。 同じように高血圧や臓器の機能低下は他の人に感染しません。 コロナ感染を恐れるばかりに科学的な視点を失っては駄目ですね。
 医療の分野は科学的見地とデータの積み重ねで成り立っている部門です。 漫然と怖いとか危ない、これが効きそうでは迷信に支配された中世の医療と同じです。
 感染症に罹った人を怖がるのではなくコロナウイルスに感染しないよう努力することこそ大切だと考えています。

  さて、梅雨も明けて猛烈な暑さがやって来ます。 朝夕の気温の低い時と水遊びくらいしか屋外に出て遊べませんが、今後とも向洋保育園は職員一同感染対策を取りながら、子どもたちにかけがえのない幼児期を過ごしてもらえるように努力いたします。
 感染症対策でいろんな行事の計画を変更しています。 今年の運動会は諸般の事情で九月に午前中の開催。お昼ご飯は解散後にそれぞれ食べていただくことにしました。
 一日でも早くコロナの特効薬とワクチンが開発されて行き渡る事を願っています。