園長の部屋
令和 2年
 4月 


  天気予報は雨。 さらに雨男(雨神様)の異名をもつ中岡先生なので大雨の卒園式を覚悟していたのですが…
  薄陽も射す天気 園庭で記念写真の撮影が出来ました。 卒園児達の晴れパワーですね。

   

 新年度が始まりました。 日照時間も延び気温も上がって、本来ならば心もウキウキの四月なのですが新型コロナウイルスの影響が広がって、少し鬱な気分です。

 日本は諸外国と違って、爆発的な感染拡大をギリギリ押さえて持ちこたえている状態ですが、これは行政の要請を守ろうとする気質、衛生観念と医療水準の高さのお陰だと感じています。
 しかし、コロナ自粛による疲れで警戒が緩んでいるとも言われています。 人が密集している都市では常に感染の危険性が非常に高いのは当然ですが、田舎は大丈夫って思っていた大分の病院関係で感染が広がってしまいました。 

 感染者と関連のある病院のリストを配布しその場所を利用した社員の出勤を止めている事業所もあるようです。 やり過ぎだなぁと思う反面、
そう感じる私は危機管理能力が足りないのかと反省もしました。 感染者を差別するのでは無くコロナウイルスを寄せ付けない衛生観念が何より必要なのでしょう。 

 第一次世界大戦の後、スペイン風邪と呼ばれる感染症が猛威を振るいました。 日本では45万人の死者が出ましたが、それでも死亡率は0.8%。今回のウイルスの死亡率よりも少なかった様ですから、私達はもっと気を引き締めなくてはならないと思います。
 スペイン風邪は一度沈静化した後、一年後に再び大流行した記録がありますので、尚更心配ですね。 当時、人は船で移動してましたが、現在は飛行機。無症状のうちに全世界へ移動出来て感染が拡大します。

 早くワクチンや治療薬が一般的に出回って、一般のインフルエンザのように「この前コロナに罹ってなぁ」と言えるような環境になればと願っていますが、薬の効果や安全性確認のため最短でも一年は時間が必要らしいです。 その予想が外れて少しでも早く出来ると良いですね。

 向洋保育園では参観の中止・卒園式後の祝宴会は中止になりましたが、ほぼ平常通りの園生活が送れています。
 臼杵では市長から極力自宅保育をお願いするということで先月は出席園児数が半分以下で寂しかったようです。 

もし、向洋職員や園児・保護者に感染者が出た場合、市から休園要請があると思いますのでそれぞれ充分衛生管理に気をつけましょう。 若い人や子どもは重症化しにくいというデータがせめてもの幸いです。 感染症では人口密集地よりも田舎の方が断然安全ですからこの感染症によって田舎の価値が上がれば良いなぁなんて事も考えてしまいます。 まぁ遠からず誰しも感染するのでしょうがね。

 さて、新しい職員も加わっての新年度スタート。 
今年度は四月入園者がとても多くて… 在園児の弟妹は入園できるように調整したいのですが、希望する全ての方を受け入れは出来ず、こうめ組以外は新規入園がとても難しい状態です。
 いつでも入園できる体制が必要なのに申し訳ありません。
 新年度、コロナに負けず元気に過ごしましょう。