園長の部屋
令和 2年
 3月 


  節分の鬼に扮したきく組さん。 こうめ組から成敗されてひっくり返りました。
   鬼になる喜びと成敗された演技の面白さをきく組は感じていました。  「鬼になるの大好き!」だって。

   

 この冬は記録的な暖冬で、身が縮む程の寒さを感じることもなく年度最後の三月を迎えてしまいました。  元気いっぱいのきく組とも、今月でお別れかと思うととても寂しい気分です。
 子ども達って常にこれからの事(未来へ)に心が向いていますので、四月からの小学校生活に向けて大きな期待感に包まれています。入学前の一ヶ月、向洋でのいろんな出来事を思い出として残してほしいと願っています。

 今年度は年号が変わっただけでなく、向洋にもいろんな変化がありました。
 まず、保育時間を午後八時まで延長し、昨年十月からは三歳児以上の保育料が無償化され、保育園を利用しやすくなったと思います。 園舎も外壁塗装や廊下張替、エアコンや床暖房の機器取替と壁紙や照明の工事など、築20年が近づいた園舎のメンテナンスを行いました。
  職員も結婚や出産、それに新しい保育士も入り変化のあった年度でした。来年度も子どもと保護者のためにより良い環境をこれからも提供できる努力を続けていきたいと考えています。

 さて、各クラスの子ども達も進級に向けて準備を進めています。
 特にすみれ組は保育園で一番大きな組になるという嬉しさが表情に出ている気がします。
 お泊まり会や運動会、それにお楽しみ会などの場面で、きく組の凜々しい姿をあこがれの気持ちで見てきたのでしょうね。
 クラスの中の関係だけでなく年齢の異なるクラスとの関係が個々の成長に大きく関係しているのだろうと思っています。 

 ところで、世の中の関心事は先月も書きましたが何と言っても新型コロナウイルス。 十八年前に発生したSARSの時は中国との繋がりがあまり濃くなく日本での発症は無かったのですが、中国の影響が増えた現在では新型コロナウイルスが世界中で急速に広がっています。
 
 クルーズ船で感染が蔓延しましたが、外国籍の船をこれまた外国の旅行会社が借り上げている船に、日本政府の対応の悪さを指摘されても…と思うのです。
  横浜に寄港した後も乗客を退屈させないようにショーやパーティを行っていたのは船長の判断ミスでしょう。 

 すでに感染はもう水際対策の段階では無くどこで感染してもおかしくない状態です。
 今必要なのは迅速検査薬とワクチンの開発が急務ですし、毎年流行するインフルエンザと死亡率はどのくらい違うのか?など感染した後の情報が必要です。 早く一般のインフルエンザと同じ感覚になって世の中が落ち着くことを願っています。

 政府は急遽、高中小学校を三月は休校にする要請を行いました。 学校を休みにするならば保育園もそうして欲しいと他園の園長が言っていましたが、向洋はなるべく平常通りと考えています。 それでも感染リスクを下げるため保護者宛てに三月の行事等のお知らせを別紙配布しましたのでよろしくお願いいたします。

 この数年、海外からの観光客が急増していましたが、四つ足は椅子と机以外何でも食べるという程の中国。コウモリなど野生動物や生きたままの食用動物の取引習慣を見直さないと困りますね。。