年度末三月。 夕暮れの時間がずいぶん遅くなり突然暖かい日もあり春を感じます。
いろんな事が今月で終わって、来月から新しい物事がスタートします。 年度のまとめと新しいスタートに向けての三月です。
きく組は保育園で過ごす最後の月。 六年以上通った子もいますし、保護者となると十年以上お付き合いいただいている方も。 都市部のように短期間で保育士が入れ替わる保育園では、この様な長期にわたったお付き合いも出来難い事でしょう。
向洋保育園は、職員の離職率がとても低く、利用される子どもとその御家族に安心感を感じて戴いていると思っていますが、それは園長としてとても嬉しい事だと感じています。
保育園に勤務している全ての職員がにこやかに笑える園が私の理想です。職員が楽しく仕事が出来ると、その園に通う子ども達や利用する保護者も安心して楽しく過ごせると思うのです。働く人の笑顔は給与だけではありません。職場の人間関係や仕事内容、勤務時間など様々な組み合わせが大事でしょう。 都市部の保育所は保育単価が高いため給与も高いのですが、それでも離職率が高いのは職場環境に喜びを感じない保育士が多いのでしょう。
保育士の離職率が高いという現実を受けて、国も給与の改善やサービス残業問題に取り組み始めましたが、園長や先輩保育士が帰るまで若い保育士が帰れないとか、保育計画記録書類が不必要に細かく書くように指導されるなど、それぞれの園の持っている雰囲気はなかなか変わりません。他園の状況は詳しくわかりませんが、世間で言われるほど給与や勤務環境は悪くないと思うのですがね。
人を笑わせてお金をもらう仕事は大変ですが、子ども達の可愛い仕草や成長を見守る喜びで、笑ってお金がもらえる仕事ってそんなに無いと思っています。
さて、平成の年度末は今回が最後。四月には新しい年号が公表され、五月からは新年号。 平成になった時は、「なんかしっくりこないなぁ!」と思っていましたが数ヶ月もしないうちに慣れてきた記憶があります。また、定期預金や保険の満期が昭和65年とかで、満期が来ないのではと言う問い合わせが殺到という記事もありました。 新しい年号はどんなのになるのでしょうね。
平成になって大きく変わったのは通信でしょうか。 パソコンは極初期から趣味でいじっていましたが、その頃は単独で動作させていました。パソコン通信なども行われていましたが、電話回線を使って通信速度が遅いため料金が高額でした。 常時接続サービスが登場したときはとても驚きました。 携帯電話も平成になって普及しどんどん小型化高速化しました。
今では超高速でデーターをやり取りできますし、光回線で高画質の動画を家庭で楽しめるようになりました。 テレビは平成15年からデジタル放送が開始され、23年にはアナログ放送が無くなりました。 先日、園に保管しているビデオテープをDVDに変換して保存しましたが、当時の画質はとても悪くて、現在の鮮明な動画に改めて驚きました。 この園便りも平成10年12月にカラー印刷となりましたが、写真の数も少なく画質も悪く、随分進歩したなぁと思っています。
平成の30年間電子機器は大きく進歩しながら生活に溶け込み、携帯電話など生活スタイルまで変えるほど。 次の年号の時代にはどんな変化が起きるのでしょう。
平成の時代と同じように、日々少しずつ確実にいろんな分野で変化するのでしょうね。
今月末、卒園する園児達が成人する頃、いろんな機器はもちろん、世の中の仕組みや人々の心持ちが現在よりも素敵なものになっていますように願っています。
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