平成30年度がスタートし、保育室と担任も変わってとても新鮮な雰囲気の向洋保育園です。
先日行われた卒園式では天気にも恵まれて風もなく暖かく、しかも園庭横の桜並木が満開
0歳から通った子も多く、とても小さくて全てに手助けが必要だったのに…
卒園証書を受け取るキリッと引き締まった表情の子ども達、本当に大きくなりました。例年のことではありますが卒園を迎えて寂しく感じましたが、素晴らしい卒園式でした。
きく組の担任は、運動会やお楽しみ会での活躍など、行事の出来映えにハラハラドキドキ! 行事だけでなく小学校への書類なども多くてとても大変なのです。
でも、卒園した子ども達には担任の先生の思い出だけがずっと残るのだと思います。
もちろん、担任自身も卒園させた子ども達のことはずっとずっと忘れないもので、85歳の私の母もいまだに卒園生のことを覚えているようで驚いています。
卒園式の夕方から保護者主催の茶話会に招待され、初めて卒園を迎える保護者が多かったからか、こちらもとても賑やかで盛大な会でした。
我が子を抱いて茶話会最後に写真を撮っていましたが、見ていて羨ましかったです。高校や大学生になると抱きしめたり出来なくなりますからね。いろいろ大変で、手がかかりますが、親として保育園頃の子どもを持つ時期が一番幸せを感じられる時期なのだと思いました。
さて、二代目園長として就任して26年、保育を取り巻く環境は大きく変化しました。 向洋でも0歳クラスが出来たのは平成10年頃だったと思います。 それ以前は0歳で預けるなんて…という時代でした。
社会福祉事業の中で保育は必要とする一部の人の問題でしたが、共働き家庭が多数を占める近頃ではとても関心が高くなっていますし、インターネットでも保育に関する記事を多く見かけます。
保育園落ちた… という言葉が広がって大きな社会問題になりましたが、働くお母さんが増加し都市部では保育所不足が深刻です。
先日、ブラック保育園という見出しの記事が配信されていましたが、給食の質や保育士の働く条件などとても酷い園が多くて驚きました。
近年保育に参入した株式会社運営の保育園や、社会福祉法人でも都市部の園では有り余る需要のため、保育の質が大幅に落ちている気がします。
需要があるから、儲けるための園が多いのだと感じています。
向洋は、地域と共にある保育園、卒園した子ども達が人生の節目でまた立ち寄ってくれる保育園でありたい、そして利用する保護者との距離感が近い園でもありたいと思っています。そんな園は自然と園全体の雰囲気がよくなります。
そして園の職員は子どもとその家庭のことを考え、利用する保護者も園を通じて生活の視野が広がるのだと思うのです。
平成30年度、向洋保育園は創立70周年を迎えます。
60周年でも行いましたが、6月に市民会館で楽しい楽団を招いて「子ども達の音楽会」を開催します。
在園児に限らず卒園児・地域の子ども達にも楽しい時間を過ごしてもらえる会になればと思っています。入場無料!です。
沢山参加してくれると嬉しいです。
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